知っているようで知らない首都高 東京駅直結の扉があるってホント!?
首都高にはC1やC2の環状線、1号から11号やS1の放射線、Bの湾岸線などが存在します。そんな首都高速ですが、この道路にしかない少し変わった路線と場所が存在しています。
知っているようで知らない首都高
ひと言で首都高速道路(以下、首都高)と言ってもC1やC2の環状線、1号から11号やS1の放射線、その他K#の神奈川線、S#の埼玉線、Bの湾岸線等多数存在します。この全てを暗記している方がいるとすれば、よほど首都高マニアな方といえるでしょう。
そんな首都高ですが、この道路にしかない少し変わった場所が多数存在します。その中でも、特徴的なものをいくつか紹介していきます。
首都高には乗用車用の乗降スペースが存在する?
乗降スペースとは乗り降りする場所です。東名高速や東北道等では高速バスのバス停が設けてありバスだけが乗り降りが可能になっています。それに類似する乗降スペースが首都高には存在するのです。
この場所は首都高速八重洲線(Y)に設置されており、八重洲乗降口と呼ばれています。八重洲乗降口は、首都高速側から地下街に出ることが可能ですが、その逆はできません。つまり、東京駅へ人を送り届ける場合に首都高を降りることなく降車ができる場所なのです。
この施設は神田橋JCTから西銀座JCTの地下区間に設置されています。ただし、施設自体の規模は小さく乗用車2台程度のスペースで高さも2.1m程度の制限があり、長時間の停車は困難です。また、バイクの場合、都心環状線や八重洲線は2人乗り禁止ですのでそもそも同乗者を降ろすということは不可能ですので注意が必要です。
首都高から一般道を通らずに駐車場直行?
八重洲線にはバイク・クルマの駐車場「東京駅八重洲パーキング」があり、首都高から直接入ることが可能です。駐車場に行くには「八重洲出入口」を使います。出入口という名称となっていますが一般道には出られず、そのことを知らずに出口を出ようとすると駐車場の入り口や、乗降口が目の前に出現するので驚くかもしれません。
バイクの駐車できる場所が少ない東京駅周辺ですが、東京駅八重洲パーキングは東駐車場のみバイクも駐車可能です。東駐車場は八重洲線を神田橋JCTから西銀座JCTへ走行する場合のみ入ることができ、反対方向を走行している場合には入れません。
また、首都高から駐車場へ入ると首都高から出たことになり、再度首都高へ戻る際は駐車料金と共に首都高の料金が必要になります。しかしながら、東京駅に行く場合を考えると、外に出ることなく地下街を通って東京駅に行くことができ、そのまま首都高で帰れることができるので便利な施設ともいえます。
なお、過去には八重洲出入口に隣接する常盤橋出入口にも「日本パーキングセンター駐車場」が直結していましたが、現在、駐車場、出入口ともに閉鎖されています。
首都高7号小松川線、9号深川線、8号線は?
都内の首都高はC1、C2の環状線をはじめ、1号から11号、湾岸線(B)や横羽線(K1)等の放射線があります。そのなかで地図や道路略式図からあまりの短いために記載されていない路線があります。それが8号線です。
場所は、京橋JCTと東京高速道路(会社線・KK線)をつなぐ0.1km程の短い区間です。ここには白魚橋料金所/白魚橋乗継所があり、この短い8号線を道路標識や地図に記載すると煩雑になり、混乱を招くとのことで記載されていません。
この区間の歴史は首都高より長く、首都高より先に一部は建設されていました。その後、首都高のネットワークの一部として組み込むことが決まりますが、京橋付近までKK線が先に作られたことで、8号線が京橋JCTから0.1km程となってしまったのです。
【了】