ヤマハ「セロー250」販売車両の約4割はツーリング・セロー!? 最終モデルのツーリングキットの内容は?

好調なセールスを記録するヤマハ「セロー250」ですが、その中でも約4割のユーザーが特別な装備をまとった「ツーリング・セロー」を選択しているようです。いったいどのような装備が備えられているのでしょうか。

かわらぬコンセプトで製作されたセロー250・ファイナルエディション

 ヤマハは2019年12月5日に、ロングセラーモデル「セロー」シリーズが2020年モデルをもって生産終了となることをアナウンスしました。

ヤマハ「セロー250・ファイナルエディション」(手前)と1985年登場の初期型モデル「セロー225」(奥)

 1985年の初期型モデルと同じくカラーフレームを採用した「セロー250・ファイナルエディション」は、これまでのセロー・シリーズと同様「二輪二足」をキーワードにしたもので、すぐれた足つき性、素直なハンドリング、などにより扱いやすいモデルとされています。

 2017年9月には年間3500台の登録台数を記録するなど、堅調な売上を記録するセロー250ですが、ヤマハ発動機販売の広報担当によるとそのうちの約4割がツーリングに最適な装備を備えた「ツーリング・セロー」であるといいます。

気になる「セロー250・ファイナルエディション」ツーリングキットの内容は?

 2020年1月15日から販売されるセロー250・ファイナルエディションでは、これまで同様、専用のアクセサリー・パッケージを備えた「ツーリング・セロー」もラインナップされます。

専用のアクセサリー・パッケージを備えた「ツーリング・セロー」(手前)と「セロー250・ファイナルエディション」(奥)

 最大積載量6.5kgのアドベンチャーリアキャリア、大型のアドベンチャースクリーン、車名入(右側のみ)のハンドルガード、アルミ製アンダーガードが装備された同モデルでは、荷物の積載量や長距離走行時の快適性のほか、林道走行時の転倒による車体へのダメージ軽減にも効果を発揮します。

 ヤマハ発動機販売の広報・商品企画グループの井田龍太さんは、セローが250cc化された2005年モデルからの販売推移について以下のように話します。

「セローが250cc化され、大きく進化した2005年から現在にいたるまでの登録台数の推移を見ると、2005年の導入時期に一気に盛り上がりその後、一時期は年間1000台ぐらいのところまで落ち込みましたが、昨今のツーリングブーム、キャンプブーム、そして肩肘張らずに乗れるというセローのコンセプトが時代にマッチしてきている部分もあり、2015年かたは右肩上がりに伸びています。

ヤマハ「セロー250」の登録台数推移について説明するヤマハ発動機販売の井田龍太さん

 2017年、一旦生産を終了するところでピークを迎え販売する車両が無いため若干落ち込みましたが、2018年の復活とともに再び右肩上がりに伸びているというのが現状です。

 その中で我々、販売会社のほうで設定している“ツーリング・セロー”も昨今のツーリングブーム、キャンプブームも手伝って頂きまして、販売された車両の約4割がツーリング・セローという結果になっています。

 2018年モデルのセロー250のお客様のデータを取ると、年代比率としては20代から60代までとまんべんなく、あらゆる年齢層から受け入れられているという形になっています。

ヤマハ「セロー250」年代比率と年代×カラーリング嗜好の統計データ

 ボディーカラーについては緑と青とオレンジの3色がありますが、イメージカラーの緑はどの年齢層でもまんべんなく売れています。また、新色の青とオレンジもそれぞれ3割ずつとしっかり売れています。このように幅広い年齢層の方々から受け入れられているというのがセローの現状となっています。

 残念ながら今回がファイナルエディションとなってしまいますが、最終モデル導入にあたり、セローのこれまでの想いや開発エピソード、世界観を知っていただくためにプロモーション・ムービーを作成し、公開しています。是非ご覧いただければ幸いです」。

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 惜しまれつつも2020年モデルを最後にその歴史に幕を閉じるヤマハの名車「セロー」。どれほどの台数が販売されるのか、気になるところです。

【了】

専用装備を備えたヤマハ「セロー250・ファイナルエディション」の画像を見る

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