BMW Motorrad「R18」日本で初公開 気になる価格や導入時期は?

BMW Motorradは新型クルーザーモデル「R18」を日本で初公開しました。発売日や価格はどの程度になるのでしょうか。BMW Motorradのマーケティング・マネージャーに伺ってみました。

ついに日本に上陸したBMW Motorrad渾身の一台

 BMW Motorradは、2020年中に国内導入を予定している歴代最大排気量1800ccのボクサーエンジン搭載車「R18」を日本で初披露しました。

BMW Motorradの新型車「R18」

 決められた時間に1媒体ごとの対応、マスク、手袋の着用やソーシャルディスタンスの徹底など、万全の新型コロナウイルス対策を行った上での開催となったメディア発表会で 日本初公開された新型クルーザーモデル「R18」は、2018年末に同エンジンを搭載したカスタムバイクが起因となりスタートしたプロジェクトです。

 BMW Motorradはこれまでに「Concept R18」や「Concept R18/2」など、複数のコンセプトモデルを発表してきましたが、市販予定として発表されたスタイルは、かつて同社が製造していた「R 5」を模したクラシカルなものとなっています。

 BMW Motorradブランドの中根知彦 ナショナル・マーケティング・マネージャーはR18の導入や価格について次のように話します。

「R18は4月3日にライブストリーミングという形でワールドプレミアされました。最初の予定ではアメリカのテキサス州オースティンで開催される予定だったハンドビルドショーで発表される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により急遽ライブストリーミングで発表することに変更されましたが、ドイツ本社としても4月3日は絶対に死守するということで、必死になって発表しました。

 それぐらい、BMWがこのモデルに掛ける想いは強く、BMWのすべてが詰まった新型ボクサーエンジンを搭載した久々の新型ということもあり、ものすごい力が入っています。

 また、今回発表させて頂いたエンジンの掛かるプロトタイプは世界でも片手で数える程度しかありませんが、ワールドプレミアのタイミングでエンジンの掛かる実車を日本に持ってこれるということからも本社が日本のマーケットを重要に、そして期待を持っているということが伝わるかと思います。

滋賀のショップ「カスタムワークスZON」が製作したビッグボクサー搭載のカスタム「Departed」(日本語訳で“出発”の意味)

 1800ccのビッグボクサーを搭載したR18 のプロジェクトは、もともと日本から始まりまったもので、2018年12月に開催された“ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショーで滋賀のショップ“カスタムワークスZON(ゾン)”さんが、本社の全面バックアップのもと製作したカスタムモデルからこのエンジンは世に出始めました。

 そこから1年半弱の今、こうして日本にやってきていますが、今後もこのモデルは日本と関わりの深いモデルになっていくと思います。すでに色々なカスタムモデルやカスタムプロジェクトも進んでいるようなのでぜひ、ご期待いただければと思います。

 最後に発売時期についてですが、ドイツのベルリン工場も新型コロナの影響で休止しておりますので正確な時期はわかりませんが、今年の第4四半期(2020年10月~12月)という予定でおります。

 また、価格についてですが、すでに米国や他の国では発表されていますが、例としては米国で1万9000ドルからとなっています。日本でもそこからさほど離れない程度の価格で販売する予定ですので、非常に挑戦的な価格で登場することになります。そのあたりにも期待していただければと思います」。

※ ※ ※

 中根知彦 ナショナル・マーケティング・マネージャーによると、今後、R18は同社のロードスポーツモデル「R nineT」と同じく、今後は複数の派生モデルが登場する可能性もあるといいますが、BMW Motorradが自信を持って投入するモデルだけに、その乗り味にも注目したいところです。

【了】

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