関西では激レア!? 『石田鶏卵』のレトロ自販機 バイクで巡りたい昭和スポット
どことなく昭和の雰囲気漂う“レトロ自販機”は、栃木県や群馬県、千葉県などに点在しますが、関西ではなかなかお目にかかれません。兵庫県の『石田鶏卵』に置かれたレトロ自販機は激レアと言えるでしょう。
工業地帯に溶け込む、屋外に設置されたレトロ自販機
兵庫県神戸市、東灘のコンビナート地区にある『石田鶏卵』(兵庫県神戸市東灘区深江浜町110-2)に、そのレトロ自販機は置かれていました。レトロ自販機ファンにはおなじみの富士電機製めん類自販機(うどん・そば)です。
今まで訪れた関東のお店(自販機店舗)と異なるのは、レトロ自販機が屋内ではなく、屋外にポツンと1機だけ置かれていることです。石田鶏卵はお弁当やパン、タバコなどを販売する商店で、そのお店の外に置かれているのです。どこで食べるのだろうと思って近づいてみると、なるほど、ちゃんとテーブルと椅子が置かれていました。
早速230円を投入し、天ぷらうどんを注文。関西なので、なんとなくうどんにしてみました。それにしても一杯230円は安い。ニキシー管のカウントダウンも、じつに赴きがあります。
出来上がりまで20秒待ち、熱いスープがこぼれないよう注意しながら取り出します。割り箸や七味を取り出し、早速実食! よく食べ慣れている味ですが、店の外で食べるうどんも良いものです。この日、たまたまタクシーの運転手さんも食べに来ていました。立ち食いそば感覚で食べられるのが便利ですね。もちろんツーリングの途中で腹ごしらえして、体を温めるのも一興です。
じつは後から知って後悔したのが、店内で生卵(30円)、ゆで卵(54円)、さらに「龍のたまご(60円)」という大分県のブランド卵が販売されていたことです。ここは店名の通り、新鮮な卵を取り扱っている、卵が売りのお店だったのです。そういえば自販機にも「たまには月見でもいかがですか?」と書かれたポップが貼ってありました。ああ残念!
ほかにも、日清食品カップヌードルの自販機も置かれています。富士電機製の自販機のインパクトが大きくて最初は目がいかなかったのですが、こちらも十分レトロです。昭和の時代には駅前など、あちらこちらにカップヌードルの自販機があったものです。
治安の良い日本は自動販売機天国とも言えるほど、自販機の数が多いことでも知られ、バイク乗りにとっても身近な存在です。たまには昭和の香りと味を楽しむために、ツーリングでレトロ自販機を訪れるのも楽しいかもしれませんね。
【了】