バイクに特化した交通安全祈願ができる? バイク神社とは

全国には、バイクに特化したお守りなどを販売する「バイク神社」や「ライダーズ神社」と呼ばれる神社が存在します。こういった神社では、どういったデザインやご利益があるお守りが、売られているのでしょうか。

ライダー専用のお守りや安全祈願ができる神社

 千葉県鴨川市の「天津神明宮」や同県の八街(やちまた)市にある「八街神社」など、神社のなかにはライダーの交通安全を祈願する「ライダーズ神社」が存在します。一体、どんな神社なのでしょうか。

バイク神社のイメージ
バイク神社のイメージ

 北海道にある「浦幌神社」は、十勝郡浦幌町の国道38号線沿いに位置するライダーズ神社。帯広からバイクで約1時間、札幌からは約4時間の距離にあります。

 北海道開拓者の声により、1896年に建立された後、改築・移築を経て現在に至るなど、その歴史は100年に渡ります。その後2015年に、北海道のライダーへ交通安全の祈願と、快適な北海道ツーリングが楽しめるよう「名刺奉納所」が建立されました。

 名刺奉納所では、「祈願名刺」に自身の名前とバイクの名前を書いて奉納することで、バイクでの走行においての安全を祈願します。また、奉納された祈願名刺は、毎月1日にお祓されることになっています。

 なぜ、バイクに関連した祈願を始めたのでしょうか。宮司の背古宗敬さんは、次のように話します。

「知り合いをバイク事故で亡くしたことをきっかけに、交通安全の意識をもっと高め、楽しく安全に北海道ツーリングを楽しんでもらおうということで始めました。神社が国道沿いにあることや、バイクのお守りが他の神社にないということで、多くのバイク乗りが来られています」

 さらに、名刺を使用した祈願の他にも、予約をすれば「交通安全とバイクのお祓い」も可能。お祓いにかかる時間はおよそ20分で、祈祷料は1万円、5000円、3000円の3種類から選ぶことができます。

 1万円の祈祷では、授与品として特別に祈祷した鐡馬(テツウマ)お神札や祈願名刺、バイクのデザインが施された御神米、簡易神棚が授与されます。

バイク神社のイメージ
バイク神社のイメージ

 バイクはクルマに比べて、交通事故を起こすとライダーが直接ダメージを受けやすい乗り物です。バイクの運転に不安があったり、厄年であることを気にする人など、バイクに対する心配事がある場合は、ライダーズ神社で運転中の交通安全を祈願、お祓いしてみてはいかがでしょう。

ライダー用に考えられたお守り

 浦幌神社で販売されているバイク向け交通安全のお守では、黒を基調として金色または銀色の文字とバイクをイメージしたデザインの「鐵馬御守(テツウマオマモリ)」が人気。他にも、ステッカータイプのお守りも用意されており、デザインや色も多岐にわたります。

バイク神社で販売されている様々なお守りのイメージ
バイク神社で販売されている様々なお守りのイメージ

 まず丸形のお守りは、外側にタイヤのブロックパターン、中央にはバイクをかたどった「浦幌神社」の漢字デザイン。外側のデザインは、バイクが走った後のタイヤ跡がイメージされており、お守りの丸い形とタイヤ跡(あと)から、「良い円(縁)が生まれるように」という願掛けがおこなわれています。

 その他にも、スマートフォンに張り付けるタイプのお守りも販売。これらのお守りは郵送も対応しているため、遠方で参拝できない人は、取り寄せることも可能です。また、浦幌神社では「北海道ツーリングの安全運転推進運動」もおこなっており、運動に参加すると、ステッカーお守りを無料で受け取ることができます。

 参加方法は、非常に簡単。まずは、浦幌神社の名刺奉納所の近くにある「北海道ツーリング安全運転推進運動」の看板で記念撮影をおこない、その画像をFacebook、Twitter、LINE、InstagramなどのSNSに投稿してください。

バイク神社で販売されている様々な絵馬のイメージ
バイク神社で販売されている様々な絵馬のイメージ

 その後は、お守りが販売されている授与所に行き、SNSに投稿した内容を見せると、ステッカーお守りを受け取ることができます。もらえるステッカータイプのお守りは、金色と銀色の円形と楕円形の組み合わせから、好きな色と形を選ぶことが可能です。

※ ※ ※

 ライダーの交通安全を祈願する北海道のライダーズ神社、浦幌神社では、お祓いのほかにも専用のお守りやステッカーを購入することができます。

 これから北海道ツーリングを計画しているライダーは、安全運転推進運動に参加することや、浦幌神社を訪ねるプランを考えてみても良いかもしれません。

【画像】バイクに特化した安全祈願ができる神社のイメージを画像で見る(7枚)

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