大きな車体に驚いた「TNT249S」とは

　皆さんこんにちは、高梨はづきです。

　本日は、Benelli(ベネリ)『TNT249S』をお届けしていくよ！ 実は去年の6月に行われたJAIA(日本自動車輸入組合)の試乗会で乗らせてもらったのだけど、公開するまでかなりあたためてしまった(笑)

　スペックは2023年8月の今現在も変わらないから、ご愛嬌ということで、当時のわたしとともにお届けさせてください！ (ちょっと恥ずかしい)

　さて、ベネリというメーカーは、1911年イタリア・ペーザロから生まれた歴史ある会社だよ。今現在は中国・銭江グループの傘下に入っていて、中国国内でも人気があるみたい。ここ、日本では、多くのバイクパーツを取り扱う株式会社PLOT(プロト)が輸入販売を行っていて、わたしが、バイクのニュースで初めて仕事として試乗した電動バイクでもお世話になった会社なんだ〜。

　JAIAの試乗会に出展されていたのは、ほとんどが大型車両だったので、当時まだ大型免許を持っていなかったわたしが試乗できるバイクって実は少なかったんだよね。そのなかで、編集長がTNT249Sを持ってきてくれたとき「あれ？これわたしでも乗れるバイク？」って疑ってしまうほど、大きな車体に驚いたのを覚えてる。

　それもそのはず、このTNT249Sは、他社の250ccクラスの車体の長さと比べて長くてね、全長2130mmと大きい設定になっているんだよ。400ccクラス…いやわたしにとってはほぼ大型みたいなもんだ！(笑)

　さらには、風格を漂わせるモリモリとした車体が特徴的で、タンクのフォルムは丸々としていてかわいいよね。

　ハッキリとした鮮やかなイエローグリーンの色が光に当たって綺麗〜！カラー展開は4つあるんだけど、わたしはオレンジよりのイエローがかわいいなぁと思ったよ。

では早速跨ってみよう！

　シート高795mmは、シートの幅が狭くなっているおかげで、わたしの身長(158cm)だと足付きは土踏まずから両つま先がしっかり着地できる感じ。

　乗車姿勢では上半身が起き上がる格好で、車重195kgでも重く感じづらくて、ハンドルも左右に振りやすいのがイイネ。

　タンクの上にあるポーチはベネリ専用のオプションアイテムなんだけど、タンクの上のバッグから充電ケーブルを伸ばせば、ハンドルにマウントしたスマホへの取り回しもしやすいし、ETCを取り付けない場合は高速道路の料金所を通過する時に、財布の出し入れなどモタつかないで済むからスマートでいいよね。

　どうせならメーカーのオプションパーツで外装を整えたいって人におすすめのアイテムだよ！

それではエンジンをかけていくよ！

　マフラーからは、比較的低い音が響いてびっくり。重厚感はこういうところからも感じられるね。アクセルも軽くて、キビキビとしたアクセルワークが楽しそう。少しひねれば反応してくれるから動かすのが楽しみだ。

　少し目線を落としてメーターを見ると、カラフルでかわいいの。無骨さの中にワンポイントでもかわいい部分を見つけるとテンション上がるよね、女子としては。

　そういえば、テンション上がるといえば…ベネリのエンブレムもとってもキュートなんだよね。ライオンのマークに星3つ。これにはちゃんと意味が込められていて「円形をベースとするロゴマークにはブランド聡明期に獲得した三度のイタリアチャンピオンを表す星と勝利の月桂冠を。

　そして、ブランドの視覚的アイデンティティの象徴として、誇り高き捕食者であるライオンをあしらいましたってことらしい。こうやってロゴの意味を知るとなんだか愛着が湧いてくるよね！

さっそく乗っていくよ。

　走り出しから軽やかでスムーズな印象。トルクもしっかり感じられて、低速でもかなり安定している。

　少しずつスピードを上げていってストレート走行を楽しんだよ！

　試乗会場はとても広いとはいえない広さだったけど、その中でストレートの加速も楽しめるくらい加速力がある。コーナーに入っても綺麗に倒せてしまうので、わたしはとっても楽しむことができた。

　多分、ボディの剛性がいいからかな。ブレずにアグレッシブなハンドルさばきができて、思っていたよりサクサク倒せることにワクワクしちゃう！わたしの技量でかなり倒せたから、初心者向きの車体でもあると断言します！

　これなら安心して攻めた走りに挑戦できちゃいそうなのがいいなぁ。それに、250ccでの長距離を走るのは正直しんどかったりするんだけど、TNT249Sなら疲れ知らずでいつまでも乗っていられるかもってくらい乗りやすいのがいい。乗り味に関してはベタ褒め！

　そして、わたしの愛車であるカワサキ・エストレヤは5速ミッションなので、乗っているともう一段階あげたい…って思う場面が多々あったんだけど、このTNT249Sは6速ミッションなので、ギヤチェンジが楽しいの。ミッションごとにパワーを出せる場所を探す楽しみもあって、探究心がくすぐられるね。

　燃費は約30km/Lで、タンク容量は16Lも入るので、一度の給油で単純計算480kmも走れちゃうよ！

　足付きもよく安定した乗り心地で、大型に顔負け知らず。堂々とワインディングも攻めることができるから、車検なしでコスト抑えて乗りたい人におすすめの一台だよ！

　…ということで本日はここまで。
　また8のつく日にお会いしましょう〜！