役所広司がカンヌ男優賞受賞のヴィム・ヴェンダース監督最新作ついに日本凱旋!『PERFECT DAYS』

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが日本を代表する俳優・役所広司を主演に迎え、現代の東京を静謐な映像で描き出し、第76回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞と男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』が、2023年12月22日(金)より全国公開されます。

同じ日は1日としてない

『パリ、テキサス』(1984年)『ベルリン・天使の詩』(1987年)など数々の名作を発表し、80〜90年代のミニシアターブームを牽引。『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など多くのドキュメンタリーも手がけたヴィム・ヴェンダース監督の最新作が、主演に役所広司を迎え日本を舞台に描いた『PERFECT DAYS』です。

(c) 2023 MASTER MIND Ltd.
(c) 2023 MASTER MIND Ltd.

——東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていました。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働く……その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれませんが、同じ日は1日としてなく、平山は毎日を新しい日として生きていました。そんな日々に思いがけない出来事が起こり、それが彼の過去を小さく揺らすことになります。

 ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースと、日本を代表する俳優・役所広司。誰もが快適に使用できる公共トイレを設置する日本財団のプロジェクト「THE TOKYO TOILET」の1作品として製作が始まりましたが、結果的に素晴らしい長編作品として結実し、第76回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞と、役所さんが日本人では2人目となる男優賞を受賞しました。

 役所さんの他にも、本作が俳優デビュー作となった中野有紗をはじめ、柄本時生、田中泯、石川さゆり、三浦友和ら豪華キャストが集結。小津安二郎監督作を彷彿させる静謐な映像で現代の東京を捉えています。

カワサキの“ダブワン”650-W1
カワサキの“ダブワン”650-W1

 三浦友和さんとバイクといえば、大林宣彦監督の『彼のオートバイ、彼女の島』(1986年)は外せないでしょう。同作の主人公は“ダブサン”ことカワサキの650RS-W3に乗っていますが、ヒロインの兄を演じた三浦さんが乗るのは同じくカワサキの“ダブワン”650-W1。ほぼすべての登場人物がバイカーなので、旧車を愛でるには最適の作品です。

(c) 2023 MASTER MIND Ltd.
(c) 2023 MASTER MIND Ltd.

『PERFECT DAYS』は2023年12月22日(金)より全国公開です。

『PERFECT DAYS』予告編

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