デザインのみで選んじゃダメ!様々あるヘルメットの選び方とは

バイクに乗っている際に、頭を守るために着用するのがヘルメットです。そんなヘルメットは大きく分けて3つのタイプがありますが、初めてバイクやスクーターに乗る方はどれを選べばいいのか迷ってしまうという人も多いでしょう。そこで今回は、3つのタイプそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

スポーティな定番タイプがフルフェイス

 バイクに乗っている時や、まさかのアクシデント時に頭を守ってくれる装備がヘルメット。そんなヘルメットには、大きく分けて3つのタイプがあります。

 初めてバイクやスクーターに乗る人は、デザインの好みで選びがちかと思いますが、今回は3タイプそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

スポーティな定番タイプがフルフェイス
スポーティな定番タイプがフルフェイス

 ヘルメットというと、最初に思い浮かぶのはフルフェイスと言う人が多いと思います。いわゆる顔全体を覆うタイプで、スポーティなイメージ。メリットはなんといっても、頭だけでなく、顔面も守ってくれることで、安心感が一番高いと言えます。

 また、高速道路などでの高速走行では走行風からも守ってくれ、より快適に走ることが可能。最近では全体の形だけでなく、エアロフィンを装着したり、ダクトなど表面に付くパーツについてもエアロ形状とすることで、走行風が上手く後方に流れるように配慮されている商品もあり、頭が風圧で持っていかれることも防止してくれます。

 デメリットは被ってみると分かりますが、基本的には目の部分しか出ていないので、どうして閉塞感を感じてしまうこと。クルマ用のフルフェイスよりもバイク用は開口部が大きいとはいえ、慣れるまでは不快感が強いのも事実です。

 また夏場には蒸れやすいのもフルフェイスの宿命。ただ、最近は頭上やサイドにダクトが付けられていて、走っているとけっこうな風が入ってくる物もあるので、かなり改善されてはきています。

開放感があるジェットタイプ

 頭の部分だけを覆って、顔面は露出しているのがジェットタイプで、オープンフェイスなどと呼ばれることもあります。

開放感があるジェットタイプ
開放感があるジェットタイプ

 かぶっても顔全体が出ているので閉塞感がないのは大きな特徴で、息苦しさはありません。また、顔部分を守るために大きなシールドが付いているのが一般的で、高速走行では風の巻き込みは少しあるものの、快適には走ることが可能。

 デザインの選択肢も多く、往年のアメリカンスタイルを取り入れたクラッシックタイプがあるのも、このタイプの特徴ですが、事故をした際の安全性はフルフェイスには劣ってしまうというのが、大きなデメリット。気軽にかぶれる一方で顔面が出ている分、安全性の高さに少し不安があるタイプとなっています。

いいとこ取りのシステムタイプ

 フルフェイスとジェットヘルメットのメリットを合わせ持つのが、システムヘルメットと呼ばれるタイプ。

 システムヘルメットの特徴は、一見するとフルフェイスですが、チンガードと呼ばれるアゴの部分が脱着できるようになっていて、気分や走る場所、速度などでスタイルを変える事ができます。

 また、システムヘルメットにはフリップタイプと呼ばれるタイプもあって、こちらはジェットヘルメットのシールドのようにチンガードごと上に上げられる為、息苦しくなった場合にリフレッシュが簡単にできるメリットが有ります。

 脱着を可能にするためにデザインが特徴的になってしまうのは仕方がないとも言えますが、未来的なスタイルの物も多く、個性を演出することが可能です。

 デメリットはデザインが特徴的になってしまうことに加えて、フリップタイプはチンガードを上に上げると頭上がボリューミーになってしまう事。取り扱っているヘルメットメーカーも限られていて、選択肢がそう多く無い点もデメリットと言えるでしょう。

いいとこ取りのシステムタイプ
いいとこ取りのシステムタイプ

 なお、安全性と言う点ではフルフェイスが優れており、システムタイプは正面からハンドル部分や路面にぶつかるとチンガードが頭全体を押してしまうことがあって、首にダメージが出ることも考えられます。

 一方のジェットヘルメットはアゴの部分はシールド以外では保護されませんが、顔面にすり傷は付くにしても衝突した際に押されにくいというメリットもあります。どちらがいい悪いではなく、安全性の違いも含めて購入時は検討するようにしましょう。

 また、ヘルメットはきつくてもゆるくてもダメなので、必ず試着して購入するのが基本です。ぜひ自分の個性が発揮できる、お気に入りのヘルメットを探してみてください。

【画像】様々あるヘルメットのタイプを画像で見る(10枚)

画像ギャラリー

最新記事