積雪や凍結した路面 クルマでは一般的なスタッドレスタイヤ じつはバイク用もある?
一般的に、クルマの場合は冬が訪れる前にスタッドレスタイヤへの履き替えが大事な備えとなっています。しかしバイクの場合は「冬用タイヤに履き替える」という話はあまり耳にしません。バイク用のスタッドレスタイヤは存在しないのでしょうか。
バイクにもスタッドレスタイヤが存在する?
一般的に、クルマの場合は冬が訪れる前にスタッドレスタイヤへの履き替えが大事な備えとなっています。積雪や凍結した路面でも安全に走行できるよう、毎年交換するユーザーも少なくありません。
一方、バイクについては「冬用タイヤに履き替える」という話はあまり耳にすることがありません。
しかしじつは、非常に限られてはいるものの、バイクにもスタッドレスタイヤがあります。
たとえば、大手タイヤメーカーのダンロップでは、雪道での走行に対応したバイク用スタッドレスタイヤ(スノータイヤ)を販売しており、SNS上では実際に使用したライダーから、一定の評価を得られていることがうかがえます。
「新聞配達用のプレスカブに毎年履かせています」、「雪道では30キロ以下で急な操作をしなければ問題なく走れますが、凍結路では通常タイヤよりはいくらかマシ程度と思います」といった効果を実感する声が見られます。
ほかにも、「スノー路面ではそれなりにグリップします。チェーンと同等かな。完全なアイスバーンだと厳しいですが、それでもゆっくり走れば転倒することはない感じ」、「雪道は未経験ですが、凍結した道路でいきなりブレイクすることもなく助かっています」といった投稿が見られました。
また、「ごくわずかに空気圧を落としてリアにチェーンを装着させたら、積雪路で走行できます」と、雪道での実用性を実感した声も見られます。
バイク用のスタッドレスタイヤは、冬でもどうしても走らなければならないライダーにとって、ひとつの選択肢になっているようです。
ただし、スタッドレスタイヤだからと言って過信は禁物であり、走行時には低速・慎重な操作を徹底することが大切であることは言うまでもありません。
バイクで雪道走行は、リスクが大きい
しかしなぜ、バイク用のスタッドレスタイヤはごく限られた種類しか存在しないのでしょうか。
その理由のひとつとして、バイクという乗りものは積雪や凍結した路面に極めて不向きであることが挙げられます。

当然ながら、4輪のクルマに対してバイクは2輪です。雪道や凍結路ではフロントタイヤのわずかなスリップでも転倒につながります。
SNS上でも、「雪の降る中、カブに乗って滑って怖い思いをした身としては、凍結時や積雪時は安全のためにも乗らないほうがいいと思います」といった意見もありました。
さらに、「そもそもクルマと比べ、バイクは寒風の影響をモロに受けます。どんなにグローブが厚かろうと、寒風で手がかじかみます。操作を誤り、コケる危険性だってあるでしょう」と、冬季に無理をして乗ることへのリスクを指摘する声も見られます。
タイヤだけを冬仕様にしても、体温の低下や操作性の悪化といった別の問題が発生することから、メーカー側も需要や安全性を考慮していると考えられそうです。
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バイクにとって雪道や凍結路では転倒のリスクが高く、また低温によるライダーへの負担や手足の感覚が鈍ることでいつも通りの操作が困難になる場合もあることから、冬季は無理してバイクに乗るよりも、安全を最優先に考えてバイクを一時的に「冬眠」させるという判断が現実的かもしれません。






