タイヤ交換のタイミングを知らせる!! 意外と知られていない正式名称も存在!? 「スリップサイン」とは?
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「スリップサイン」についてです。
タイヤの摩耗限度を示すトレッド面の目印
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「スリップサイン」についてです。
スリップサインとは、タイヤの摩耗が進み、使用限度に達したことを知らせる目印です。タイヤの接地面(トレッド)に刻まれた溝の底に設けられた小さな盛り上がりで、正式には「トレッドウェアインジケーター」と呼ばれます。
新品の状態では溝の奥にありますが、走行によって周囲のゴムが摩耗すると次第に表面へ近づき、最終的にはトレッド面と同じ高さになります。
スリップサインの位置は、タイヤ側面の「△」などのマークで確認できます。このマークの延長線上にある溝を見れば、摩耗の進み具合をチェックできます。

日本では、一般的な二輪車のタイヤは残り溝が0.8mm未満になると保安基準に適合しなくなるため、スリップサインもこの深さを目安に設けられています。なお、四輪車では1.6mmが基準となっており、二輪車とは異なります。
タイヤの溝には、濡れた路面で接地面の水を排出する重要な役割があります。摩耗によって溝が浅くなると排水性能が低下し、雨天時に滑りやすくなるほか、ハイドロプレーニング現象が発生する危険性も高まります。
また、タイヤの中央部分が偏って摩耗すると、本来の丸みが失われ、カーブで車体を傾ける際の操作感に悪影響を及ぼすこともあります。
ただし、スリップサインが出ていなければ安全というわけではありません。
タイヤは使用年数や保管環境によってゴムが硬化したり、ひび割れが発生したりすることもあります。また、中央部分だけが減る偏摩耗にも注意が必要です。スリップサインは交換時期を判断する重要な目安ですが、タイヤ全体の状態を確認し、余裕を持って交換することが安全な走行につながります。









