スーパースポーツモデルを世界に広めたホンダ「初代CBR900RR(FireBlade)」

ホンダ「初代CBR900RR(FireBlade)」は、リッタークラス高出力車優位の時代にハンドリングの良さや扱いやすさで絶賛されたスーパースポーツモデルです。

スーパースポーツモデルはCBR900RRから始まった

 ホンダは、1992年新たなスポーツバイクの分野にCBR900RR(FireBlade)を海外市場に導入します。それまでスポーツモデルは、CBR400RRやVFR750などレースに直結するクラスのマシンが販売されていましたが、4気筒750ccを超えるスポーツモデルは、ホンダでは多くはない車種でした。

スーパースポーツ「CBR900RR(SC28)」

 スーパースポーツ「CBR900RR(SC28)」は、主に欧州と北米に導入され大排気量クラスのバイクとしても絶賛されます。

 ホンダは、VFR750R(RC30)以後CBR750RRの開発を進めていましたが、同クラスにV型エンジン搭載モデルと並列4気筒搭載モデルの必要性を疑問に感じたホンダは、CBR750RRの開発をストップさせます。

 軽量大排気量スーパースポーツクラスに開発をスタートしたホンダは、ボアをそのままとしストロークを拡大した総排気量893cc水冷4ストローク4気筒エンジンを搭載したモデルCBR900RR(FireBlade)を発表します。

 CBR900RR(FireBlade)は、軽量な車体に最高出力124psを発揮するエンジンを搭載したことで、優れたハンドリングを手に入れました。世の中バイクは、リッター高出力時代の中で、ハンドリングや操る楽しみを追求したCBR900RRは一際目立つ存在でした。

スーパースポーツ「CBR900RR(SC28)」

 スタイリングは、フロント2眼やレーサーレプリカ的なフォルムは、CBR400RRやCBR250RRのデザインイメージを意識したものとされました。

 またCBRシリーズは、スーパースポーツCBR900RRとツーリングモデルCBR1000Fの2系統販売され、1996年にはCBR1000F をフルモデルチェンジし、164ps発揮するCBR1000XXスーパーブラックバードが発売されます。

 CBR900RR発売後には、カワサキZX-9R、スズキGSX-R1000、ヤマハYZF-R1など続々と各社はスーパースポーツ市場に新型車を投入します。

■CBR900RR(FireBlade)諸元

全長×全幅×全高:2030mm×685mm×1115mm
乾燥重量:185kg
燃料タンク:18リットル
エンジン:水冷4ストロークDOHC4気筒
総排気量:893cc
最高出力:124ps/10500rpm

【了】

スーパースポーツ「CBR900RR(SC28)」

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