ヤマハ「XT500」をオマージュした「XSR700 VIOLANTE」 フレームに手を加えず大幅にイメージチェンジ
ヤマハ・ヨーロッパが企画するカスタムバイク・プロジェクト「Yamaha Yard Build」では、様々なスタイルのカスタム車両が生み出されてきました。その最新作となる「XSR700 VIOLANTE」はいったいどのようなカスタムなのでしょうか。
往年の競技車両をイメージしたXSR700カスタム
ヤマハ・ヨーロッパは、世界で活躍するプロのカスタムバイクビルダーとのコラボレーション企画「Yamaha Yard Build(ヤマハ・ヤード・ビルド)」の一貫として製作したXSR700ベースのカスタム車両「VIOLANTE」を発表しました。
XSR700/900やSCR950、V-MAX、BOLT、SR400、XJR1300などをベース車両にした、様々なカスタムバイクが製作されてきたヤマハ・ヤード・ビルドですが、最新作となる「VIOLANTE」はローマのビルダー「Garage(ガレージ)221」により手が加えられたものです。
2019年5月に行われたデザインコンテストでの受賞を経て実現された同カスタムバイクは、ヤマハがかつて製造・販売していた「XT500」をモチーフにしつつ、パリ-ダカールラリー参戦初期に活躍した競技車両のイメージを取り入れたデザインとされています。
ヘッドライトをフロントゼッケンプレートに埋め込むことで70年代の競技車両のような雰囲気とされたVIOLANTEでは、ヤマハFZの倒立フォークやブロックタイヤを履いた17インチホイール、ブレンボ製ブレーキキャリパー、アップタイプのエキゾーストシステムなどを採用。現代的な走行性が与えられています。
ヤマハ・ヨーロッパは、「元のスケッチに忠実なVIOLANTEは、大量生産されたシャシーに手を加えず、いつでもオリジナルの状態に戻せるようにカスタムされている点も評価すべきポイントです」とコメントしています。
メインフレームに手を加えずノーマルから姿を一新したXSR700 VIOLANTE。この一台からは、ビルダーのカスタムにかける情熱と高い技術力が伝わってくるでしょう。
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