知ってる? 高校生ライダーが乗れるバイクの最大排気量

バイクの免許は種類によって16歳から取得することが可能です。高校生のうちに取得できるバイクの免許にはどのような種類が挙げられるのでしょうか。

高校生は何ccのバイクまで運転できる?

 日常の移動手段や趣味を楽しむツールとして、多くのユーザーに親しまれているバイクですが、バイクは排気量ごとに分類されており、道路交通法では、50cc以下は「原動機付自転車」、51cc以上400cc以下は「普通自動二輪」、それ以上のものは「大型自動二輪」となっています。

 近年では、普通自動二輪のなかでも51cc以上125cc以下の「小型普通二輪」、通称「原付二種」が人気で、ちょうど良いモデルとして、通勤や通学などに広く活用されています。

 ちなみに、クルマは18歳以上でなければ免許を取得することができませんが、バイクは種類によっては16歳から取得することが可能。地域によっては高校への通学に、バイクの使用が認められているところもあるようです。そのため、公共交通機関の発達していない場所では、生徒たちの日常の足としてバイクは重要な存在。

 そんな高校生のうちに取得できるバイクの免許と、乗車できるバイクの排気量に制限はあるのでしょうか。

16歳で取得できるバイクの免許には制限がある
16歳で取得できるバイクの免許には制限がある

 まず、16歳から取得できるバイクの免許は、「原動付自転車免許」、「普通自動二輪車免許(小型)」、「普通自動二輪車免許」の3つが挙げられます。また、普通自動二輪車免許(小型)と普通自動二輪車免許は、それぞれAT限定免許で取得することも可能です。

 そして前述したように、普通自動二輪では最大400ccのバイクを運転することができるため、16歳のライダーが運転できるバイクは必然的に400㏄以下となります。

  なお、「大型自動二輪免許」はクルマの免許同様に、18歳から取得することが可能です。

 そのため、高校3年生であれば早い人は4月2日には18歳を迎えるため、大型自動二輪免許まで取ってしまえば、排気量にかかわらず、すべてのバイクを運転することが可能となります。

高校生の免許取得は推奨されていない?

 一方で、高校によってはバイク免許の取得を推奨していない場合もあります。

 現在ではあまり耳にしなくなりましたが、かつては「3ない運動」という活動も行われており、高校生にバイクの運転や購入をさせないための社会運動が、1970年代から1990年代頃まで盛んにおこなわれていました。

 1982年には「社団法人全国高等学校PTA連合会」いわゆる「PTA」も、安全性の観点からこの運動を推奨。全国の高校全体で、在学中の免許取得やバイクの購入を禁止する流れが生まれました。

18歳になれば大型2輪免許を取得できるので高校生でもバイクの免許取得への制限がなくなる。
18歳になれば大型2輪免許を取得できるので高校生でもバイクの免許取得への制限がなくなる。

 最近では、前述したように公共交通機関が発達していない地域を中心にバイク通学が広まったり、高校によっては免許の取得を許可していたり、柔軟な対応がとられるようになっています。

 法令的に見ても高校生のうちに免許を取得して大型自動二輪まで運転することができますが、それ以前に各高校の校則に従うことが重要です。高校によってルールが異なるため、バイクの免許を取得したい場合には、まずは在学している高校の校則を確認するようにしましょう。

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