特別な限定車にドキドキが止まらない！

　皆さん、こんにちは！バイク好き女優の小野木里奈です。今回は、アプリリア『RS660 リミテッドエディション』の試乗記でございます！

実は、2年前の試乗会でも「RS660」を試乗したことがあり、乗っていてとても楽しいバイクでした。なんと「RS660」は、2021年に開催されたアメリカ国内選手権のロードレース『MotoAmerica』の『Twins Cup』において13戦中10勝し、チャンピオンを獲得しました。

「RS660 リミテッドエディション」は、チャンピオン獲得記念の1500台限定モデルです！

見た目も乗り味も刺激的で、初心者ライダーにとってはちょっと難易度が高い印象です。一方、アクセルを回すたびに興奮するスピード感と迫力のある音の魅力に私はとことんハマってしまいました。

今回も初心者目線で試乗した感想をお話ししたいと思います。それでは、いってみましょう！

　私が試乗した「RS660 リミテッドエディション」は、「STARS AND STRIPES (スター&ストライプ)」が車体に施されています。このブラッドオレンジ・紺・白の組み合わせ、そしてカウルに描かれた星のグラフィックがアメリカ合衆国の国旗を連想させますよね。白の塗装は、ラメ入りで塗装一つにしても作り手のこだわりを感じます。外見だけでもすでに特別感満載ですよね！

　燃料タンク上部には、シリアルナンバーが刻まれており、所有した時の優越感を満たしてくれそう…。 サイドから「RS660」を見ると、盛り上がったタンクからシート後方まで続く流線形が動きのあるデザインで格好良いです。今回のモデルはシングルシートですが、後から2人乗りに変えることも可能だそうです。

恒例の足つきチェックでございます！

　私(＝身長160cm)が「RS660 リミテッドエディション」に跨るとこんな感じ。

　足先はご覧の通り、両足つんつんです（笑） 私にとって足つきがいいとは言えません。跨る前は大きい車体という印象が強かったので「地面に両足着けるのは難しいかな？」と思い込んでいました。個人的には、両足がつんつんであっても、なんとか地面に届いて車体を支えることができて感動。

　車両重量は、183kg(装備重量)、169kg(乾燥重量)で、1人でもなんとか取り回しをすることはできますが、初心者ライダーの方がする場合は何回か練習が必要かなと感じました。

いよいよ、エンジンスタートです！

　エンジンをかけたら、細かい振動を感じる乾いた重低音が響き渡り、zぐいっと回すと、力強くギュインっと車体が動き出すのを実感できます。

　加速しようとすると、このパワーに体が後ろに持っていかれそうになるので、たとえ前傾姿勢で乗っていたとしても油断ができません。アクセルを回すたびに、躍動感のある音がブオンっと広がり、ゾクゾクするのになんだか心地よさを感じます。どちらかというと、滑らかではなく、シャキシャキとした速度の上がり方をするので、加速感を自分のものにした時の満足感は実にたまりません。

　コーナーを曲がる前に減速する時には、ブレーキが前後しっかり反応する感覚があります。車体を倒して曲がっていく時も、乗っている私の下半身や体重移動に素直に反応してくれるので、バイクとの一体感も味わうことができました。

　初心者ライダーの方にとっては、少し難易度が高いバイクだと思いますが、この点においてもレースで勝利することができる仕様のバイクに仕立てられていることに納得ですね。でも、『RS660 リミテッドエディション』を自分の意のままに運転することができた時は、「あ、今運転している私、ちょっと格好良いかも…」と幸福感を味わうことができると思います。

　気になる『RS660 リミテッドエディション』のお値段は、165万円(税込)。価格だけ見ると、初心者ライダーにとってはお手頃な値段ではないかもしれません。アメリカの最高峰のレースでチャンピオンを獲得した1500台限定のモデルということと、独特のアクティブ感溢れる乗り味を考えると妥当なのかもしれません。気になる方は写真だけでなく、実際に直接目にして見るのもおススメです。

　それでは、また次の月曜日にお会いしましょう！