ホンダ「MTX200R」ってどんなバイク? 穴場的な存在の旧車をバイヤーズガイド的な視点で紹介
MTX200Rは今乗っても楽しいバイク
走りは現代の目で見てもかなり元気。車体が軽いこともあって2ストらしい気持ちの良い加速を楽しむことができます。

サスペンションはさすがに現行車ほどの性能をもっているわけではありませんが、それでも林道を走ったり、オフロードを楽しむ程度であればそれほど不満は感じません(ライダーの求めるところや走る場所によって変わります)。
そしてオンロードでのハンドリングがなかなか軽快で楽しいというのが魅力。後に登場する本格的なモトクロッサーレプリカ的なマシンよりもオンロードが楽しめるハンドリングだと思います。
■中古車事情
中古車の数はそれほど多くありませんが、初期型、後期型などにこだわらず、ネットオークションなども含めて探せば見つけることができます。価格は程度によってマチマチですが、同時期のスポーツバイクに比べたらかなり割安です。ただ、後述するように整備のことを考えるとエンジンのコンディションが良くないものは気をつけたほうが良いかもしれません。

■整備と部品供給状況
80年代のホンダのバイクは部品供給状況が良くありません。MTX200Rも例外ではなく調べてみるとピストンやリングなど重要部品が壊滅的。海外ではランブレッタというスクーターのチューニングにMTX200Rのピストンが流用されていたことから、スクーターチューニング専門店などで一部在庫しているという情報もあります。クラッチのリプレイスなどはあるようですが、シールやガスケットなども欠品が多いのでメンテナンスしながら維持していく場合は相応の苦労はあることでしょう。
ただ、同時代のオンロードバイクに比べれば構造は簡単で整備性も悪くありません。実際、筆者(後藤武)の周囲にはMTX200Rを最近購入して乗っている友人が数名いますが、ピストンやシリンダー、クランク周りの程度が比較的良かったこともあり、それほど苦労せず(多少はしています)乗り続けています。購入する個体の状況と、どのレベルまで整備するかということによって、維持の苦労はずいぶん変わることでしょう。
40年前のバイクですから壊れるのは当たり前。純正パーツが欠品だというだけで修理を諦めてしまうような方には決してオススメしません。でも整備や部品探しも楽しみと捉え、元気に走ることができる2ストバイクを現実的な値段でほしいという人にはとても魅力的なバイクかもしれません。
Writer: 後藤武
クラブマン誌や航空雑誌の編集長を経て現在はバイク、食、飛行機などのライターと
して活動中。飛行機とヘリの免許を所持しエアレースのTV解説も担当していたことも。2スト、旧車、V8のアメ車など多数所有。







