ギュッギュッと極限まで小さいのにカリッカリに速い!!

　ホンダの「モンキー」をカスタムする場合、ホイールサイズの幅・径共にアップさせることが多いのですが、今回紹介するモンキーカスタムは、逆に小さくして可愛さを増し増しに、けれどもエンジンを見たらば可愛くない（？）ミニミニモンキーとなっています。

　まず、ホイールサイズを8インチから6インチにすることで、必然的にタイヤの外径が小さくなるため車高が低くなり、全長も短くなるので車載も可能になったり玄関先に置くことも出来たりします。

　また、物理的に見ても旋回、加速性、軽量化などの恩恵も受けられます。

　ではカスタム内容を見てみましょう。エンジンは腰上がデイトナ製のDOHCヘッド、腰下は武川製の乾式クラッチユニットで仕上げ、キャブレーターにFCR28、アップマフラーを備えるなど、小さい車体の中にキッチリと作り込まれたパワートレインが搭載されています。

　足回りは前後共に4.10／3.50-6のムチムチタイヤに同じく前後ディスクブレーキに換装。フロントはダブルディスクと先のパワートレインでも制動性はバッチリ。スペックの凄さに目が行きますが、ディスクローターとホイール径がほとんど変わらないという面白さも秘めています。

　タンクやハンドル回りなどはモンキーカスタムのセオリー通りとすることで、モンキーらしさをキープしているところは、オーナーのカスタムの匙加減の上手さを物語っています。

　オートバイという機械・乗り物ですが、ここまで小さくて可愛いと何だかペットのような感覚でどこにでも連れて行きたくなりそうなのは筆者の私だけでしょうか？

　とはいえ、当然ながら自走でも走れますしトランポに積んで目的地で降ろして散策も可能と6インチカスタムの魅力を物語る1台でした。