ヤマハ「若手限定レッスン」開催 平成生まれライダーの視点で企画されたレッスン&ツーリングとは
ヤマハが行う安全運転啓発活動「YRA」は、世界各国で年間14万人以上が受講(2018年9月時点)する大規模なものとなっています。その一環として開催された「平成生まれの若者限定レッスン」はどのような経緯で企画されたのでしょうか。
平成生まれライダーが考案した「若手限定レッスン」
ヤマハは、ライディング講習会「Yamaha Riding Academy (ヤマハ・ライディング・アカデミー)」(以下:YRA)の一環として、「平成生まれの若者限定レッスン&ツーリング」を6月下旬に開催しました。
二輪車ユーザーの高齢化が業界全体の課題とされる中で、2018年の国内二輪車業界においおいては、20歳代の免許取得者数が増加に転じたという明るいニュースが飛び込んできました。
ヤマハによると、その一方で免許取得からわずか数年でバイクから離れてしまう若者も少なくはないといいますが、そうした背景には「一人で道路を走るのは不安」、「一緒に走って教えてくれる人がいない」といった若いライダーたちの声があるようです。
そうした状況をふまえ、ヤマハに勤務する平成生まれライダーの藤森若葉さん(安全普及推進本部)は、学生時代のバイク仲間や同期の社員に念入りにヒアリングし「平成生まれの若者限定レッスン」を企画・運営しました。
藤森さんが行ったヒアリングによると、若手ライダーたちは、安全への意識が高い反面、技術や経験を積み上げる機会がなく、「ツーリングに誘ってもらっても、みんなの足を引っ張ってしまうのではないかという心配で出かけられない」という声があったといいます。
藤森さんは「平成生まれの若者限定レッスン」の狙いについて、「一つは、経験者に気兼ねすることなく自分のペースで学んでもらうため。そしてもう一つが、この機会に同世代のバイク仲間をつくってもらうためです」といいます。
実際に「平成生まれの若者限定レッスン」のカフェ&トークタイムでは、意気投合して連絡先を交換し合う参加者の姿も見られたようです。
藤村さんは「私たちの世代、特に女性は習い事が好き。もともと運転に不安を抱えている方も多く、定員を大きく超える応募がありました。レッスンの最後にはインストラクターの先導でプチツーリングも楽しんで、参加者の皆さんには自信もつけていただけたと思います」とも話します。
ヤマハが行う安全運転啓発活動「YRA」は、世界各国で年間14万人以上が受講(2018年9月時点)する大規模なものとなっていますが、次回の「平成生まれの若者限定レッスン」は9月28日(土)、千葉県野田市の清水池公園で開催される予定です。
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