EWC第2戦セパン8時間耐久レース決勝 ライダー交代を行わず堅実な走りでレースを作ったYARTヤマハが制す

豪雨で赤旗中断していたEWC第2戦セパン8時間耐久レース決勝は、残り3時間で再開されました雨脚が弱まってくると上位チームに次々と波乱が起きます。

大幅に時間を遅らせセーフティーカースタート

 豪雨で赤旗中断していたEWC第2戦セパン8時間耐久レース決勝は、残り3時間で再開されました。セーフティーカーランがスタートし、各ライダーはタイヤを温めるためにマシンを左右に振りながら走行しています。

レース序盤は、ヤマハ・セパン・レーシングとF.C.C. TSR Honda Franceの争い

 再開された1周目は、ヤマハ・セパン・レーシング マイケル・ファン・デル・マーク選手、2番手F.C.C. TSR Honda France、3番手Honda Asia-Dream Racing with SHOWAの順でコントロールラインを通過します。

 序盤ヤマハ・セパン・レーシング マイケル・ファン・デル・マーク選手とF.C.C. TSR Honda Franceマイク・ディ・メリオ選手が激しいトップ争いを展開しますが、2台が最終コーナーで接触、そのまま転倒してしまいます。ヤマハ・セパン・レーシングは緊急ピットインし、F.C.C. TSR Honda Franceはそのままコースへ戻りトップで戻ります。

 転倒が相次ぐ難しいコンデシションの中で、2番手走行のTECMAS BMW GMCがエンジントラブル発生、コース上にオイルがまかれたためセーフティーカーが入ります。その結果、2位にはSUZUKI JEG KAGAYAMA の浦本修充選手がつけます。

 リスタート後1時間を経過し続々とピットイン、上位のチームはライダー交代せずにコースに復帰させています。上位陣のピットストップ終了後の順位は、1位YARTヤマハ、2位F.C.C. TSR Honda France、3位SUZUKI JEG KAGAYAMAです。

 YARTヤマハは、ピットをギリギリまで遅らせピット作業の早さも光り1位でコースに戻りましたが、アウトラップでF.C.C. TSR Honda Franceにかわされています。

 順調にトップを快走していたF.C.C. TSR Honda Franceマイク・ディ・メリオ選手でしたが転倒、緊急ピットインを余儀なくされトップ争いから脱落。また、日本から参戦し2位を走行していたSUZUKI JEG KAGAYAMAの浦本修充選手も突如マシンが止まり残念ながら表彰台を逃してしまいました。

SST優勝のMOTO AINとEWC優勝のYARTヤマハ

 雨のセパン8時間耐久レースを制したのは、ライダー交代を1度も行わずに走り切ったYARTヤマハが優勝、2位には玉田監督率いるHonda Asia-Dream Racing with SHOWA、3位BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMでした。

 SSTクラスは、優勝MOTO AIN、2位GERT56 by GS YUASA、3位には日本から参戦のTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWが表彰台を獲得しました。

 優勝候補だったヤマハ・セパン・レーシングでしたが、7位でレースエースを終えています。

 EWC第2戦セパン8時間耐久レース最終結果
 1位 YART – YAMAHA
 2位 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA
 3位 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
 4位 MOTO AIN(SST 1位)
 5位 Suzuki Endurance Racing Team
 6位 WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE
 7位 Yamaha Sepang Racing
 8位 BMW Sepang Racing
 9位 3ART- MOTO TEAM 95
 10位 Team ERC Endurance

【了】

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