電子制御技術バリバリのマシンにフルモデルチェンジした「CBR1000RR(SC77)/CBR1000RR SP」

1992年発売の初代モデル、ホンダ「CBR900RR」から継承されてきた開発コンセプト「トータルコントロール~操る楽しみの最大化」を大幅に進化し発売された「CBR1000RR(SC77)」は操る楽しみを追求したCBRです。

各種電子制御システムが、マシンを操る楽しみをサポート!

 スーパースポーツモデルCBR1000RR(SC77)は、「ネクストステージ“トータルコントロール”操る楽しみの進化」を開発テーマに、クラス最軽量の車両重量とマス集中化がもたらす軽快性、出力向上と扱いやすい特性を両立したパワーユニットや電子制御技術を採用し、操る楽しみを追求したCBRです。

スーパースポーツモデル「CBR1000RR SP」(2019年型)

 CBR1000RRには、IMU(Inertial Measurement Unit)により、車体の角速度、加速度を検出し、Honda独自のアルゴリズムで車体姿勢を推定。スーパースポーツ専用ABS、ライダーのアクセル操作を補助するHondaセレクタブルトルクコントロール(HSTC)などを装備しています。

 CBR1000RR SPは、走行状況に応じて減衰力を制御し最適な特性を提供するOHLINS製Smart ECシステム採用の電子制御サスペンションやブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備。また、車体各部の徹底的な軽量化とマス集中化を図るため、リチウムイオンバッテリーを搭載、新設計アルミダイキャスト製シートレール、新デザインの前後ホイール、新構造のチタン製マフラー、公道用量産車として世界初チタン製フューエルタンクを採用、スポーツ走行時の楽しみを視野に入れた特別仕様とされました。

 ライディングモードは、パワーセレクター、HSTC、セレクタブルエンジンブレーキ、CBR1000RR SPではOHLINS Smart ECシステムを加えた各制御レベルの組み合わせから、あらかじめ設定されている3モードと、組み合わせを任意に設定できる2モードの計5種類のライディングモードを設定することが可能です。

「タイト&コンパクト」をテーマに、軽快感とアグレッシブなイメージを強調させたスタイリング

 スタイリングは「タイト&コンパクト」をテーマに、軽快感とアグレッシブなイメージが表現するために、必要最低限のカウル面積と、タイトに各カウル面を内側に追い込むことで、コンパクト化と前面投影面積の低減を図り、軽量化とマスの集中化に貢献しています。

 フューエルタンク形状の見直しも行われ、ニーグリップ両側面部の幅をスリム化することで、ライダーによる荷重コントロールの自由度を向上させています。さらに、アッパーカウルの面形状やヘッドライトの面傾斜、アッパーカウルとミドルカウル上部で構成される左右の開口部のサイズや各カウル端末部形状などは、実走によるチューニングを徹底し、軽量コンパクト化に加え、ヨー慣性モーメントの低減を図り、旋回初期の倒しこみや車体を左右に切り返す際の軽快感を追求しています。

スーパースポーツモデル「CBR1000RR SP」(2019年型)

■CBR1000RR SP諸元

全長×全幅×全高:2065mm×720mm×1125mm
車両重量:195kg
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量:999cc
最高出力:192ps/13000rpm
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:常時噛合式6段リターン
タンク容量:16リットル

CBR1000RR SPの価格(税込)は、249万4800円です。

2017年に発売された「CBR1000RR SP2 レースベース車」

 スーパースポーツモデル「CBR1000RR SP2」をベースとした、ロードレース専用車「CBR1000RR SP2 レースベース車」は、サーキット走行やレースでの使用を想定し、吸・排気バルブ、燃焼室を新設計したシリンダーヘッドやピストンを搭載するなど、さらなるスポーツ性能を向上させたモデルです。「CBR1000RR SP2 レースベース車(2017)」の価格(税込)は、178万2000円でした。

【了】

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