普通二輪免許で乗れるBMWのアドベンチャーバイク「G310GS」 2021年モデルはLED採用などスタイリッシュなデザインに

2016年に登場した普通二輪免許で乗れるBMW Motorradのアドベンチャーモデル「G 310 GS」の2021年モデルが発表されました。

最新の環境規制に準拠し、フルLED化でよりスタイリッシュに

 BMW Motorradの最小アドベンチャーモデル「G 310 GS」は、排気量313ccの4ストローク水冷単気筒DOHC4バルブエンジンを搭載する、普通二輪免許で乗れる「GS」シリーズの最小排気量モデルです。各所に変更が加えられ、2021年モデルが発表されました(ミュンヘン)。

BMW Motorrad「G 310 GS」(2021年型)

 2016年のデビューから4年目を迎えて2021年型が発表された「G 310 GS」は、特徴であるエンジンのシリンダーをリアに傾斜させ、シリンダー・ヘッドを180度回転させた前方吸気、後方排気という構造は継承しつつ、EURO5(ユーロ・ファイブ:欧州の二輪車排出ガス等に関する規制)に準拠しています。

 主な変更点では、より繊細なスロットル操作を実現する電子スロットルを採用し、始動時に自動でアイドル回転数を上げることでエンジンの突然の失速を防ぐことも可能としています。アンチホッピングクラッチの新採用でシフトダウン時のエンジン抗力を低減。クラッチレバーの操作力も大幅に軽減されています。

 外観ではこれまでハロゲンバルブも採用していた灯火類はすべてLED化され、ヘッドライトは視認性、被視認性の向上とコンパクト化に貢献し、フロントまわりはよりアグレッシブでダイナミックな印象となり、デザイン上も大型GSモデルの要素を備えています。

「アドベンチャーバイク」のパイオニアであるBMWの「GS」シリーズは、現在「R 1250 GSアドベンチャー」をトップモデルに「R 1250 GS」「F 850 GSアドベンチャー」「F 850 GS」そして「F 750 GS」と、大排気量モデルがラインナップしています。

 オンロードとオフロードを問わず、過酷な走行環境に遭遇しても長い時間、長い距離を駆け抜けるために開発され、ライダーの安全を考慮しながらライディングの楽しさを感じられる設計と最新の装備で、世界中のライダーから高い信頼を得ています。

「G 310 GS」は、そんな「GS」のスタイルやコンセプトを継承し、コンパクトで堅牢、多用途なキャラクターでダイナミックな走りを実現しています。

 カラーバリエーションはベーシックなホワイト/グレー、赤いフレームのラリー・スタイル、「40 Years GS Edition」としてGSの歴史上有名なモデルである「R 100 GS」へのオマージュが込められたブラック/イエローのグラフィックなど、全3タイプが発表されています。

 現時点(2020年10月8日)で日本への導入予定や製品に関する正式発表はありません。

【了】

【画像】BMW Motorrad「G 310 GS」2021年型を見る(11枚)

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