スーパーバイク世界選手権WSS300で活躍する岡谷雄太選手に聞いてみた!世界で活躍するライダーになる方法と大変さ

現在ロードレースでは、多くの日本人ライダーが世界で活躍しています。自分も世界で活躍するレーシングライダーになりたいと、憧れを持っている人も多いのではないでしょうか。そこで、スーパーバイク世界選手権WSS300で活躍する岡谷雄太選手に、世界で活躍できるライダーになった道のりや、レースへの想いを聞いてみました。

バイクに興味を持ったのは、レースをやっていた父親の影響

 MotoGPやワールドスーパーバイクなど、世界で活躍する日本人ライダーを見て、自分もそうなりたいと憧れを持っている人も多いと思います。そんな日本のトップライダーたちは、いったいどのようにその場所へたどり着いたのでしょうか。

 スーパーバイク世界選手権WSS300で活躍する岡谷雄太選手に、世界で活躍できるライダーになった道のりや、レースへの想いを聞いてみました。

スーパーバイク世界選手権WSS300で活躍する岡谷雄太選手にレースへの想いを聞いた

―――まず、バイクに興味を持ったきっかけをおしえてください。

 バイクに興味を持ったというか、初めて乗ったのは7歳の時です。父親が元々レースをやっていて、サーキットに行ったりとかは小さい頃から普通で、ツインリンクもてぎに行ったり、筑波サーキットに行ったりしていました。だから、興味を持ってバイクに乗り始めたとかではなく、自然な流れです。

 弟もいて、小学校ぐらいまでは一緒にバイクに乗っていたのですが、僕のレースが忙しくなってしまって、弟はそこまで興味もなかったようで、辞めちゃいました。

―――レースを辞めようと思ったことはありますか?

 怪我が続いた時期があって、その時は辞めようとかではなく、少し状況的に続けるのが厳しいなと考えたりもしましたが、いま思い返すと続けていて良かったと思います。腕を怪我したり、鎖骨を折ったりと、かなり続いた時期は、やはり少し考えました。

―――ロードレーサーとして目指していたのは、元々ワールドスーパーバイクだったのですか?

 目標自体はMotoGPです。いまでも、行けるチャンスがあれば、その気持ちは変わっていません。現在の目先の目標としては、ワールドスーパーバイクが近くにあるので、スーパーバイクにステップアップして目立てれば、MotoGPに行くチャンスはまだまだあるはずなので、まずはワールドスーパーバイクへのステップアップを叶えたいと思います。

まずはワールドスーパーバイクへのステップアップを目標にし、最終的にはMotoGPで走りたい

―――現在、バイクのレースを続けていて、一番大変なことはなんですか?

 一番大変なのは、やはりレースをするための資金集めですが、そもそもバイクに乗ることが好きなので、そのための資金集めは大変だけど、全然つらくはないです。バイクに乗ること自体が楽しくて、普段何もしていない時間の方がつらいぐらいなので、バイクに乗るために必要な活動をつらいと感じることはありません。大変ですけどね(笑)

―――トレーニング以外の日は、なにをしていますか?

 お世話になっているスポンサーと連絡を取ったり、バイクの整備をしたりしています。全日本ロードレース選手権に参戦していた時も、父親がメカニックをしてくれていて、今はトレーニング用のバイクも父親が整備をしてくれているので、それを手伝っていることが多いです。

父親がメカニック、母親がヘルパーと子どもの頃から家族でレースを戦っています

 子どもの頃から、父親がメカニック、母親がヘルパーと、家族みんなでレースをやってきたので、プロのメカニックなどを雇っている一般的なレーシングチームに入って整備を任せてレースをやること自体、現在のWSS300が初めてで、しかもいきなり周りが外人のみという環境なんです。

【画像】2021年もWSS300クラスに参戦する岡谷雄太選手の画像を見る(10枚)

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