アジが残り1枚だけ!?　でも大丈夫!!　種類豊富な魚でフライ定食に

　美味しいアジフライを求めて走る旅、今回は神奈川県の葉山町にやってきました。最近は京浜急行のキャンペーン「葉山女子旅きっぷ」がヒットしているようで、一番人気は「MARLOWE（マーロー）」のプリンかと思いますが、海鮮を食べられるお店も人気です。

　今回訪れた「海人市場（あまといちば）」もそんなお店のひとつ。休日には行列ができることもあるようです。場所は国道134号沿いで葉山町役場の近くにあります。駐車場が広いのでバイクも停めやすいお店です。

　南国風な雰囲気の玄関から中に入ります。平日のランチタイムは「お昼の定食」メニューが定番ですが、黒板に書いてある料理なども定食にしてもらえます。

　ということで、お店の方に「アジフライを定食にしてください」とオーダーすると、「今日は売り切れちゃって、アジフライは1枚しかできないんです」……アジフライ旅はじまって以来の衝撃的な事態に!!　まさかアジフライ無しのアジフライ旅になるのか!?　と思いましたが、「アジフライと他の魚でフライ盛り合わせならできますよ」ということで、ミッションを続行できることになりました。

　メニューの書かれた黒板を見ると、サメの竜田揚げにタカノハ鯛やイトヒキアジの焼き物、アンコウ煮付けなど、ほかではなかなか食べられないようなメニューも多く見られます。また、釣った魚を持ち込んで料理してもらうこともできるので、自分でアジを釣ってフライにしてもらう、ということも可能ですね。

　待つこと数分でアジフライも入った「フライ定食」がやってきました。普通サイズのアジフライ1枚と、マグロ、イカのフライが2個づつお皿に乗っています。小鉢は菜の花と煮物でした。そしてご飯、みそ汁、漬物がセットになっています。

　まずはアジフライからいただきます。揚げ色は濃いめでサクサクの衣です。身はフワッとした食感でアジフライらしい美味しさです。マグロのフライもちょっと肉っぽい感じで、アジに負けずに美味。普段はアジフライを定食にしてもらうと、アジの大きさによってフライは2枚から3枚になるそうです。みそ汁も小鉢も美味しくて、大満足なランチになりました。

　お店の隣には「海風テラス（あまかぜてらす）」という民泊が併設されており、リーズナブルに宿泊することもできます。三浦半島は、都内からは横浜横須賀道路を使えば意外と近いロケーションです。夕方に葉山に着いて「海人市場」で美味しい魚を食べて宿泊し、翌日は葉山から三浦半島や湘南をツーリングするのも楽しそうです。

　お店を後にして、国道134号を海へ向かって500mほど走ると、ビーチサンダルで有名な「げんべい商店」があります。カラフルで履きやすいビーチサンダルは、海で使うだけでなく旅のお供にも最適です。筆者（増井貴光）も愛用しており、旅先の宿などでスリッパ代わりに使っています。また、オリジナルTシャツもいろいろなデザインがあってお土産にも良さそうです。「〇（マル）」に「げ」というマークのサンダルがありますが、好きなひらがなを入れてオリジナルを作ることもできるそうです。

　国道134号をさらに進むと「葉山御用邸」に突き当たり、国道は左に折れます。その先の信号を右折すると「神奈川県立葉山公園」があります。ここは長者ヶ崎から江ノ島や湘南の景色が見える、展望が良くて気持ちの良い公園です。天気が良ければ江ノ島の向こうに富士山も見えます。美味しいものを食べて綺麗な海を見てリフレッシュできる葉山、半日くらいのショートツーリングにオススメです。