ぶらりと立ち寄ったローカル食堂、正直な美味しさに幸せ気分

　バイクで見知らぬ土地を走っていると、ふと視界にローカルな食堂が飛び込んでくることがありす。一度も食べたことがないのになぜか「ここはきっと美味しいに違いない」という直感に従い、千葉県香取郡神崎町郡を走る国道356号に面した食堂「ほそ川」に立ち寄りました。

　元々お肉屋さんだったらしい「ほそ川」は、近くに成田線「下総神崎駅」があります。店の入り口の前が駐車場になっているのでそこにバイクを停めましたが、よく見ると横にも広大な駐車場があります。大型トラックも余裕で停まれるスペースがあるのはローカル食堂ならではです。

　じつは入店前に少しだけネットでチェックしてみたところ、どうやら焼きそばが有名のようでした。

　中に入り、メニューをチェックします。焼きそばには「上」（「大」ではない）「中」「小」と種類があり、これは全体の量のことではなく肉の違いのようです。大盛りは追加料金で頼めます。

　豊富なメニューの中から「焼きそば＋ミニ焼肉丼セット」（900円）をオーダーしました。他にも麺類や定食、丼ものなど、いわゆる定番メニューがしっかり揃っています。

　出来上がってきた定食は色彩が鮮やか。焼きそばやミニ焼肉丼の上に載っている紅生姜が食欲をそそります。

　期待に胸を膨らませながら、まずは焼きそばをいただきます。味はいたってシンプルで美味しいものですが、強いて言えば、可もなく不可もなく……目立った特徴は見出せませんでした。少し薄めの味付けで食べやすいです。

　ミニ焼肉丼は牛肉を使用しており、さすが肉の目利きが良いのか、素直に美味しいものでした。

　そして、みそ汁かと思っていた豚汁には感動しました。写真では伝わりませんが、じつに具沢山で大満足の味。さらに食後のデザートにスイカまでいただけるとは、思わず「こういうのが良いんだよね～」と頬が緩みます。

　結果的に大満足でお店を後にしました。駐車場の広さから、この道をよく利用するトラックドライバー御用達なのは想像できますし、オーソドックスな味は飽きることなく何度食べても美味しいと感じるものではないでしょうか。

　地元の人に親しまれ、バイク旅の道中でブラリと立ち寄ることもできるローカル食堂は、いつまでも健在であって欲しいものです。