ホンダ「CB650R」は気負わず乗れる扱いやすさ抜群の大型ネイキッド! レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション

レーシングライダーの石塚健選手が、ホンダ「CB650R」に試乗。そのインプレッションです。

扱いやすい大型ネイキッド

 皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。

 今回はホンダのミドルクラス スポーツネイキッド、「CB650R」に試乗してきたので、そのインプレッションをさせて頂きたいと思います。

ホンダ「CB650R」と石塚健選手
ホンダ「CB650R」と石塚健選手

 2021年1月28日にマイナーチェンジされて発売された、CB650Rの開発コンセプトは「都市のライフスタイルに興奮を Middle Sports Roadster」。

 モデルチェンジを受けて、主に変更された点はカラーリングと、カウル類の外観デザイン、そしてフロントフォークに新たにSHOWA製のセパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストンが採用された点。スタイリングは、CBシリーズ共通の凝縮感のある台形フォルムが特徴です。

ホンダ「CB650R」の足付き(身長165cm)
ホンダ「CB650R」の足付き(身長165cm)

 まずは足つきを見ていきます。

 シート高810mmと大型バイクでは平均的な高さなので、身長165cmの僕が跨るとかかとは若干浮くものの、難なく支える事ができます。4気筒エンジンによる車体の横幅も全然気にならないので、足つき性は良いと言えるでしょう。

 ハンドル位置は少し低めで遠く設定されており、個人的にはネイキッドというよりもストリートファイターに近いポジションだなと感じました。一見、大柄な車体なので構えてしまうかもしれませんが、実際に跨ってみれば意外にコンパクト。広めのハンドルやマスの集中化が効いているのか、取り回しは軽くて楽ちんです。

ホンダ「CB650R」の俊敏なレスポンスと扱いやすいエンジンフィーリングを感じながら走行をする石塚健選手
ホンダ「CB650R」の俊敏なレスポンスと扱いやすいエンジンフィーリングを感じながら走行をする石塚健選手

 それでは、エンジンを始動し、走行していきます。

 アクセルをひねるとトルクが太く、適正なギアでなくてもズズズッと加速してくれ、尚且つ高回転まできれいに回ってくれます。スロットル開度や速度に対して加速感がリンクし、自分でコントロールしながらライディングしているという感覚で、かなり気持ちよく走らせることができました。

 操作に対して俊敏にレスポンスしてくれる上に、とても扱いやすいエンジンフィーリングがこのバイクの魅力だと感じます。そしてコーナリングでの旋回性が非常に良い。旋回時に自然操舵が効き、思い通りのラインをトレースできる扱いやすさがとても好印象でした。

ホンダ「CB650R」の俊敏なレスポンスと扱いやすいエンジンフィーリングを感じながら走行をする石塚健選手
ホンダ「CB650R」の俊敏なレスポンスと扱いやすいエンジンフィーリングを感じながら走行をする石塚健選手

そんなCB650Rには、「マットバリスティックブラックメタリック」、「キャンディークロモスフィアレッド」、「マットジーンズブルーメタリック」の3色のカラーリングが設定されています。ちなみに今回僕が試乗したのはマットジーンズブルーメタリック。渋くて高級感のある印象で、個人的にはとても好みです。

 価格(消費税込)は、税込97万9000円。幅広いライダーに扱いやすい仕様となっているCB650R。興味がある人はぜひ、一度試乗してみてはいかがでしょうか。

石塚 健 / Takeshi Ishizuka

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Writer: 石塚健

(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。
2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。

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