大人気モデル、ホンダ「レブル250」✕「Eクラッチ」の組み合わせはもはや「革命」!! 「つぐみライダー」がホンダ「レブル250Eクラッチ」を徹底解説!!
クラッチ操作不要で楽しめるホンダ「レブル250Eクラッチ」に試乗した女優・タレントの「つぐみライダー」こと桜井つぐみさんがその魅力をお伝えします。
もはや「革命」といえるレブル250✕Eクラッチ
みなさんこんにちは! 女優・タレントの「つぐみライダー」こと、桜井つぐみです!
前回は「Rebel 250 E-Clutch(レブル250 Eクラッチ)」のインプレッションをお届けしましたが、今回は開発陣のみなさまのお話をもとに改めて新型レブル250 Eクラッチを紹介していきます!

ホンダのEクラッチ搭載車はこれまで「CB650R」、「CBR650R」とあり、続いて3機種目にレブル250が選ばれました! 2017年に初登場してから広い世代に愛されている「売れっ子」なだけに納得です!
「多種多様の価値観や物で溢れる時代に、レブルというモデルを通じて自分自身を表現してほしい」そんな熱い思いのもと、Eクラッチ搭載モデルが誕生しました。
改めて「Eクラッチ」とは、左手のクラッチ操作なく発進・減速・停止ができるシステムです。キーをONにしてギアをニュートラルに入れ、メーターに緑の「クラッチ自動制御インジゲーター」が点灯していればシステム作動中の合図。

わたしはこれまで、渋滞時や足のつきにくいバイクでの信号待ちなど、半クラッチ操作が続くと「左手が痛くて辛いな……」と思っていたのですが、普段当たり前のようにクラッチ操作をしてきたので、試乗するまでは、それが無い状態なんて全く想像がつかなかったんです。
実際、発進時にクラッチを握らずギアを1速に入れる瞬間は「本当にエンストしないの?」と緊張しました。あの、ガクンと前に飛び出す衝撃がとても怖いんですよね(笑)。
大袈裟に言ってしまうと、Eクラッチ機能がついていれば1〜6速どのギアで急停車してもエンストしないんです。エンストの衝撃で転倒するケースも多いので、これには感激しました(2速以上で停車した際はギアポジションのインジゲーターにシフトダウンの矢印が出てライダーに教えてくれる優秀さも凄い!)。
わたしは身長158cmですがシート高690mmのレブルは両足ベタ付きになります。これにEクラッチが合わされば言うことなし!! もはや革命です!(笑)
シート、ハンドルの変更でより優しいライディングポジションに
そして気になる走行中での変化ですが……。なんと言ってもストップ&ゴーでの半クラッチが一切必要なく疲れ知らずになったところが一番嬉しかったです! これは長距離ツーリングでも確実に恩恵を感じるはずです!!
Uターンでの細かな速度調整もこれまで半クラッチで行っていたけれど、スロットルワークのみで叶うようになり、ギクシャクしづらくなりました。

料金所でもクラッチ操作なしでスムーズに止まれるし、高速道路で追い抜きや加速をしたい時もスロットルを戻す必要がなく、そのままシフトアップできちゃいます!
ビギナーライダーさんもクラッチ操作で気持ちや体力が削られることなく走りに集中できて、よりバイクを楽しめるんじゃないでしょうか♡
けれどレブル250 Eクラッチは、バイクが本来持つ「クラッチを操作する楽しさ」を忘れてはいません!! EクラッチモードとMTモードをお好みで選択できるようになっているんです。ギアを入れた状態でクラッチレバー握ると、緑のランプ(Eクラッチモード)が消え、この状態であれば通常のバイクと同じクラッチ操作ができるようになります。
私もワインディングで、カチャカチャとクラッチ操作をしながら自在にバイクを操るのが好きだったので、MTモードを完全に無くさないホンダさんの配慮には感激しました。そして停車時にニュートラルに入れるとEクラッチモードに戻ります。そんな使い分けもできちゃうんです(走行時はクラッチレバー操作を終えると、数秒後に自動制御が再度有効になります)。

新型レブル250が進化したのはEクラッチ機能の搭載だけではありません。これまで一番多かった「ハンドルが遠い」というライダーの声に応え、左右幅を8.9mm狭め、グリップ位置を5mm高く、そして6.5mmライダーに近づけたそうです。実際、クランクやUターン時に肩を大きく動かしてハンドル操作する必要がなくなったように感じました。
また、メインシートが高反発のウレタンに変更されてとってもフカフカになりました。もともとレブルのシートは厚みがあって疲れにくかったのですが、これまで以上にお尻のホールド感が上がって、ますます好きになりそうです♡
そして「S Edition Eクラッチ」に設定されたくすみカラー(パールカデットグレー)がとっても可愛らしいんです。これまでのレブルは前後のフェンダーとタンクの色が統一されていなかったそうなのですが、鉄製だったフェンダーを樹脂に変更したことで塗装できるようになり、この統一カラーリングが実現しています。
試乗した車両は、純正アクセサリのパッセンジャーシートがついているけれど、樹脂のリアフェンダーにライダーの重量が耐えられるのも凄い……。このヒミツも気になるところです!
パッセンジャーシートも、タンデムやツーリングの需要に合わせて20mm厚みをアップし、メインシートと同じ高反発のウレタンを使用しているそうです。
ちなみに、登場したばかりの新型レブル250、その受注のうち8割がEクラッチ搭載モデルが選ばれているそうです。
正直、わたしもこれまで「バイクは自分で操作してこそじゃないか!」と思っていました。けれど今回Eクラッチを体験して、その概念は大きく変わりました。ただ「楽になった」のではなく、走ることそのものをより楽しめる仕様になっていました。
それは開発陣の皆さんが「オートバイの進化」を追求するだけでなく、ライダー一人一人に寄り添って産み出してくれたマシンだからなのではないかと強く感じました。