陸上自衛隊で活躍するオートバイ部隊に密着! 偵察隊オートバイ部隊ってどんなお仕事をしてるの?? 〜夜道雪のちょっと寄り道〜
人気YouTuberで声優、モデルなどマルチで活躍する夜道雪さんが、バイクライフを綴る不定期連載コラム「夜道雪のちょっと寄り道」。今回は陸上自衛隊の相馬原駐屯地第12旅団へ突撃! 偵察隊のオートバイ部隊の任務や装備はどのようなものか聞いてみました!
道なき道を走り抜けて任務をこなす偵察隊のオートバイ部隊
お前ら夜道に気をつけろ! どうも夜道雪です!
乗り物大好き夜道雪が、陸上自衛隊の相馬原駐屯地の第12偵察戦闘大隊、偵察中隊のオートバイ部隊にちょっと寄り道していきます!!♡

さあ! 群馬県北群馬郡榛東村にある陸上自衛隊相馬原駐屯地にやってきました! コチラの第12偵察戦闘大隊、偵察隊のオートバイ部隊で活躍しているのが、カワサキのオフロードバイク、KLXベースの「偵察用オートバイ」です。
キャー! 市販車ベースだからなんとなく馴染みのあるカタチなんだけど、もうカラーリングとか装備とかが自衛隊仕様になってて、 めちゃくちゃカッコいいです!♡ このマシンを颯爽と乗り越すオートバイ隊員の任務や装備はどのようなものなのでしょうか?
前回に引き続き今回も第12偵察戦闘大隊の中偵察隊オートバイ隊長の谷津3曹、そして関口3曹、津田3曹にご登場いただき、お話を伺ってみました!
オートバイ隊員になるには? 求められるスキルって?
実は初めて知ったのですが、オートバイ隊員になるために二輪免許を持っていなくてもなれるのです! 入隊後に希望調査があり、適正や定員などの状況にもよりますが、基本的に本人の希望が考慮されるそうなのです!

つまり私も頑張れば憧れのオートバイ隊員になれるってこと!? そうだよね!? ということでいつ偵察隊のオートバイ隊員になってもいいように、どんなスキルが求められるのか伺ってみました!
「自衛官にはやる気があればなれます! オートバイ隊員になるためには、オートバイの操縦技術だけではなく、体力及び気力が必要だと思います(谷津3曹)」
自衛隊に入隊するためには特別な資格は必要ありません。年齢が18歳以上32歳未満であればOK。身体検査と基礎的な学力を見るための筆記試験が実施されるそうです。(夜道ちゃんは5ちゃいだから、まだなれないかもー?泣)
二輪免許がなければ、免許を取得するところからスタート。その後、任務を遂行するために高度なライディングテクニックを身につけなければなりません。未舗装路はもちろん、山や林の中、岩場などの険しい地形を走行するだけではなく、災害現場などでは瓦礫の中を走ることもあるのだそう⋯⋯。

「自分が思うに高い操縦技術も必要ですが、故障した際、特にパンクなど起こした際には自分で直せる整備技術も必要だと思っております(関口3曹)」
基本的に1人の隊員が同じ車両に乗ることが多く、整備は自分で行うんだって! 活動先での故障やパンク修理などにも対応しなくちゃいけないのです。まさにバイクが相棒って感じですね。大変なお仕事だけれど、なんでもこなしてしまうところがなんともかっこいいです! キュン!
「オートバイは単独で部隊から離れて行動するので、その個人の状況判断能力がすごい必要になると思います(津田3曹)」
2人1組のバディでの行動が基本だそうですが、任務に応じては単独行動することもあり、どんな状況でも的確に対応できる臨機応変さも必要なんだとか⋯⋯。これは難しそうですね。厳しい訓練で一番ツラかったのがどんなことか、ちょっと聞いてみました。
「オートバイ乗員は天候による影響をすごく受けるので、雨や猛暑の歳の任務が1番辛かったです。その中でも、任務をやり遂げた時の達成感は本当に最高のものでした(谷津3曹)」
雨の日はなるべくバイクに乗りたくないので、ごく普通のバイク乗りの夜道とは大違いです⋯⋯。当たり前だけど、任務や訓練に雨天延期はないですものね…。他にはどんな大変なことがあるんでしょうか?
「オートバイは積載する物が非常に限られています。通常装備である背嚢(はいのう)については約30kgあります。それから無線機や水、食べ物など携行していくんです。1番ツラかった思い出は、これらの装備からさらに約16kgの『無反動砲』という大きい武器を携行し、さらに約5kgの模擬地雷を4つ積載して、1人で約4日間の訓練したことですね(関口3曹)」
なんと1人で4日間も! 肩こりしそうですが、精強だから大丈夫とのこと。すご!私だったら絶対に無理です…。
「私はこの部隊で1番長い訓練で、8日から9日間の訓練をしたことです。真夏に、自分の持てる装備すべてをオートバイに積載して、背負って、暑さと雨に耐えながら、夜もほとんど寝ずに9日間の任務を遂行したことが、すごい1番ツラかったなと思います(津田3曹)」
9日間の訓練は壮絶そうです。ちなみに眠くならない秘訣は「気合い!」だそうです。私も今回の取材が楽しみすぎて眠れなかったのですが、来る時の車の中では普通に眠たくて眠たくて…(笑)。でも、駐屯地に入ったらテンション上がって目が覚めました! 似たようなことかな…と考えてみたのですが、比べ物にならないくらい大変ですね(泣)ご苦労様です!
バイク大好きでバイクで国を守りたい、私たち日本人を守りたいって思ってくださっている自衛隊の方々って本当にすごい。一般の人が入れないような危険な場所へ行って、私たちを命がけで守ってくれてるって考えると、同じバイク乗りとしても日本人としても誇らしいし、尊敬しちゃいます! きゅんきゅん!
オートバイ隊員の装備をチェックしてみました!
ここでオートバイ隊員の装備をチェックしたいと思います。隊員のみなさんが背負っているのは背嚢(はいのう)という大容量のバックパックです。中には長期の任務に対応できるものが入っているそうです。その重さ、およそ30kg! 場合によっては50〜60kgにもなるんだとか!? 人間1人分じゃないか!

私、夜道も試しに背負わせていただいたのですが、まっすぐ立てないし、なぜかグルグル回ってしまう(笑) なんでやねん?
さらに訓練用のラバー銃を持ってみたのですが、姿勢を保つのすら困難です。隊員の方達が簡単そうに背負っていたのですが、実際に背負ってみると大違いです。
なんであんなに軽々と⋯⋯?
もちろん、背嚢を背負ったままで偵察用オートバイで走ることもあるそう。そこで、私もまたがらせていただきましたが、補助をしていただかないと乗車することすらできませんでした(泣)。
実際に背嚢を背負って乗車してみると、シートが支えになってくれるので意外と負担を感じません。こっちの方が楽かも! しかし、またがった時のバイクの挙動がめちゃくちゃ変わっちゃうんです。走ってみたらサスの動きとかも違くなりそう。実際にはどうなんでしょうか?

「装備を持っている時、持っていない時では(乗った感覚が)全然違います。それぞれの状態で練成して練成して、適切な乗り方を実施しています(津田3曹)」
なんと、ウィリーやジャックナイフとかもできちゃうんだそう。装備を身につけたままで、丸太などの障害物を乗り越えて走る技術を身につけることができるのです。スゴい! もはやサーカスでは?
それから、気になる背嚢の中身もチェックしました。フロントポケットには飯盒(はんごう)を収納。それから背嚢を雨から守る防水カバー。防水パックに入ったマッチや電池が収められていました。
本体上部に収められていたのは無線機。それから、3日間の水と食料が入っています。食料は自衛隊の戦闘糧食というもので、入っていたのはチキントマト煮、ポークソーセージステーキなど、とっても美味しそうなメニューです♡ 水は個人によってまちまちですが、津田3曹は4リットルを携行しているそうです。
それから円匙(えんぴ)と呼ばれる折りたたみ式シャベル。ブラックテープ。そして塩やカイロ、マスクなどを収納した生存自活品。トイレットペーパー、下着や戦闘服などの衣類、グローブなどがあります。
サバイバルだなと思ったのが、「仮眠覆い」と呼ばれる防水、防温機能のあるポンチョのようなシート。体に巻いて眠ったり、被ったりして上空からの敵の偵察から隠れたりもするそうです。
そのほか、隊員ごとの裁量で小物の携行ができるそう。津田3曹はメイク落としを持っていました。フェイスペイントを落とすのに使ったりするのかなぁ⋯⋯と、妄想が膨らんじゃいます。私だったら⋯⋯日焼け止めを持っていきたいですね!

このほか、津田3曹の場合は私物の「チェストリグ」という胸当てバッグを装備。弾倉やコンパス、ライトなどを収納しています。オートバイ用ヘルメット、戦闘行動用には「鉄帽」と呼ばれるヘルメットを持ち歩いているそうです。
こんな重たい荷物を持って、たくさん移動して、歩いて、バイクに乗って、アクロバットな動きもしちゃって…すごいですね。バイク乗りの大先輩、そして国を守ってくださっているオートバイ隊員のみなさんには尊敬と感謝しかありません。
なにより、めちゃかっこよくて私も偵察オートバイ隊員になりたい! と思っちゃった! 簡単なことではないけれど、難しいことを軽々とやってのける隊員さん達、めちゃくちゃかっこいいから憧れます! 本当に本当にありがとうございました!
ということで、また次回の寄り道でお会いしましょう! またねー!

























