1.8リッター水平対向6気筒エンジンで300万円!! 第5世代ホンダ「ゴールドウイング」 パッセンジャーはファーストクラスの乗り心地? 唯一無二の最上級ラグジュアリーツアラーとは
2001年にデビューしたホンダ「ゴールドウイング(GL1800)」は、豪華な外観と快適な装備の数々を備えた世界最高クラスのラグジュアリーツアラーです。排気量1800ccの水平対向6気筒エンジンをアルミフレームに搭載し、ライダーに操る楽しみも提供します。
400kg超の車体を軽快に操り、パッセンジャーとファーストクラスの旅に出る
世界を代表するラグジュアリーツアラー、ホンダの「ゴールドウイング」シリーズは大きなモデルチェンジごとに世代が分けられており、ここに紹介する2001年に登場した「ゴールドウイング(GL1800)」は第5世代になります。
1975年の初代モデル(GL1000)から現行モデルまで、正式な車名は「GOLD WING」だけで排気量や世代を表す記号はついていないため、ここでは「GL1800」と表記します。
初代「GL1000」から第3世代「GL1200」までは輸出専用モデルで、第4世代「GL1500」からは米国工場で生産された車両をホンダが日本へ輸入し、販売しています。
「ゴールドウイング」シリーズは高価なバイクであるにもかかわず、初代から第5世代「GL1800」までの歴代累計生産台数は79万5000台という大ヒット作です。ホンダが提供するバイクライフの楽しさと豊かさを象徴する代表的なモデルと言えるでしょう。

人気機種だけに、モデルチェンジに向けては開発に相当な時間をかけおり、2001年に発表・販売された第5世代の「GL1800」の開発は1993年に始まっています。
開発陣はメインマーケットであるアメリカ全土を「GL1500」でツーリングしながら、ユーザーの利用実態や生の声を収集しました。2年間に渡る現地調査によって次期「ゴールドウイング」の構想が固まっていきます。
長い開発期間を経てエンジンから車体まで新設計となった第5世代は、13年振りのモデルチェンジで2001年にデビューしました。
エンジンは低重心の水平対向6気筒を継承しながら排気量を1832ccにアップし、余裕のあるパワーを獲得。同時にPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)や触媒システム等の採用により、環境性能は世界最高水準です。
「GL1800」の注目メカニズムは車体側にもあります。大型ツアラーながらスポーツモデルでは定番のアルミ製ツインチューブフレームを採用しました。エンジン自体をフレームの強度メンバーとし、最適な剛性と柔軟性を両立して大排気量車とは思えない軽快な操作性と快適な乗り心地を両立しています。
その他、前後連動ブレーキとアンチロックブレーキを組み合わせた連動ABSを国内モデルとして初めて採用しています。

またエンジンの吸排気バルブ配置変更によりライダーのフットスペースを確保し、乗車位置を前方へ50mm移動させてより最適なライディングポジションを確保しています。
一方、パッセンジャーシートは従来モデルよりも前後で50mm、左右で70mmも拡大し、バックレストとサイドサポートも装備するなどファーストクラス感覚に高級化されています。
さらに左右サイドバッグとトップケースを合わせると142Lもの容量を確保したトランクは、離れた所からロック/解除操作できる電波式キーレスオープナーを標準装備しています。
6連奏CDチェンジャーと4つのスピーカー、電動リバースシステムにクルーズコントロール、荷物の重さに合わせるリアショックのプリロード調整など、これらは乗車したままスイッチで操作できます。
風格のある外観と安全や便利な装備の採用により、ライダーはスポーティな操縦性も楽しめるうえに、パッセンジャーには極上の快適空間と世界最高のラグジュアリーツアラーにふさわしい仕上がりとなりました。
デビュー後には長距離ツアラーとしての進化を続け、2011年には生産拠点をアメリカから国内の熊本工場へと移管し、デザインを変更します。エアバッグを装備したモデルや、「F6B」や「F6C」といったバリエーションモデルも展開し、アメリカと熊本を合わせて17年間にわたって生産されました。
その後、「ゴールドウイング」は2018年に現行モデルの第6世代へとバトンタッチしています。
ホンダ「ゴールドウイング(GL1800)」(2001年)の当時の販売価格は300万円です。
■ホンダ「GOLD WING(GL1800)」(2001年型)主要諸元
エンジン種類:水冷4ストローク水平対向6気筒SOHC12バルブ(1気筒あたり2バルブ)
総排気量:1832cc
最高出力:116PS/5500rpm
最大トルク:17.0kg-m/4000rpm
全長×全幅×全高:2635×945×1500mm
シート高:740mm
始動方式:セルフ式
燃料タンク容量:25L
車両重量:415kg
フレーム形式:ダイヤモンド
タイヤサイズ(前):130/70R18 63H
タイヤサイズ(後):180/60R16 74H
【取材協力】
ホンダコレクションホール(栃木県/モビリティリゾートもてぎ内)
Writer: 柴田直行
カメラマン。80年代のブームに乗じてバイク雑誌業界へ。前半の20年はモトクロス専門誌「ダートクール」を立ち上げアメリカでレースを撮影。後半の20年は多数のバイクメディアでインプレからツーリング、カスタムまでバイクライフ全般を撮影。休日は愛車のホンダ「GB350」でのんびりライディングを楽しむ。日本レース写真家協会会員









