地球環境を守る正義のゴムホース!? バイクに備えられた「ブリーサーホース」とは?
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「ブリーサーホース」についてです。
未燃焼ガスの通り道
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「ブリーサーホース」についてです。

燃焼室で混合気を燃やして、排気ガスとしてマフラーから排出するのが、エンジンの基本的な仕組みです。
しかし、混合気はすべて綺麗に燃えて排出されるわけではありません。実は、必ず燃え残りや未燃焼ガスなどが発生するのです。
こうしたガスはエンジン内に留まるのですが、そのままにしておくとエンジン内の圧を高めて不具合や故障の原因となってしまいます。そのため、未燃焼ガスはエンジンの外に出さなければなりません。
ところが、このガスには有害物質も含まれているため、そのまま大気中に放出するのは違法行為となってしまうのです。
そこで『ブリーザーホース』と呼ばれるホースをエンジンからエアクリーナーボックスに繋ぐことで、ガスを一旦エアクリーナーに戻します。そして再度、エンジンで再燃焼させているのです。