きっとみんな欲しい!! 伝統あるパラツインの“ロッパン”がクラシックな装いで登場!! ロイヤルエンフィールド「クラシック650」の魅力に迫る

アジア太平洋地域のモーターサイクル需要拡大に伴い、年間生産台数が100万台規模になっているロイヤルエンフィールド。日本で取り扱う総輸入発売元のピーシーアイは、全国の同社ブランド正規販売店にて9月1日より受注を開始した新型「New CLASSIC650(ニュークラシック・ロクゴーマル)」のメディア向け試乗会をそれに先駆けて開催しました。“古き良きバイク”を思わせるその姿に、参加したバイクジャーナリストの青木タカオさんも魅了されるばかり。そのライドフィールとは!?

美しい伝統的なスタイル

 レトロなティアドロップ型タンクや丸目のヘッドライト、キャブトンタイプのマフラーをはじめクローム仕上げとした各部。そのネーミング「クラシック650」が示す通り、まさに“クラシック”そのものです。

「キャスケット」と呼ばれるひさしの付いたヘッドライト、ナセル上部にはLED化されたパイロットランプ「タイガーアイ」といった伝統的な装備を持ち、その佇まいからは時代を超越したエレガンスさを感じてなりません。

ロイヤルエンフィールド「クラシック650」に乗る筆者(青木タカオ)
ロイヤルエンフィールド「クラシック650」に乗る筆者(青木タカオ)

 タイヤに深く覆い被さったディープフェンダーは現代のオートバイでは珍しく、車体に重厚感を与えています。ホイールはもちろんクロススポーク仕様。フロント19/リヤ18インチのサイズです。

 シンプルなシートは前後セパレート式。後部座席を外してソロにすることも簡単で、キャリアを追加装着することもできます。

ゆとりある堂々としたライポジ

 跨った瞬間から、単なる懐古主義ではないことがわかります。オーソドックスな指針式メーターの横には液晶ディスプレイ「トリッパー」が控えめに配置され、スマホと連携して矢印で進路を指示してくれます。

ロイヤルエンフィールド「クラシック650」。メーターまわりのデザインはシンプルながら、必要な情報をわかりやすく表示してくれます
ロイヤルエンフィールド「クラシック650」。メーターまわりのデザインはシンプルながら、必要な情報をわかりやすく表示してくれます

 ターンバイターン式ナビを表示する液晶モニターは、アナログ感の強いメーター周りの中で主張することなく配置されていますし、シフトインジケーターや⾛⾏距離、燃料残量などさまざまな情報を表⽰する画面も小型で、ビンテージムードを邪魔していません。

 排気量の割に車体は大きく、リラックスのできるゆったりとしたライディングポジション。ハンドルは程よく幅広くアップライトで、グリップ位置が引き寄せられた形状です。

 大型バイクらしい堂々とした乗車姿勢。写真を見てもわかる通り、上半身がきつく前傾することはありません。

 膝の曲がりに窮屈さを感じることがないのも、ステップが自然な位置にあるため。シート高は800mmで、身長175cm/体重67kgの筆者の場合、片足で支えてもシューズのソールはカカトが若干、浮きます。

落ち着いた安定志向のハンドリング

 心臓部は270度位相クランクを採用する排気量648ccの空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブエンジンで、最高出力47PS/7250rpm、最大トルク52.3Nm/5650rpmのスペックを見てもわかる通り、常用速度域での扱いやすさを重視したものとなっています。

ロイヤルエンフィールド「クラシック650」と筆者(青木タカオ)。シート高は800mmで、身長175cm/体重67kgの筆者の場合、片足で支えてもシューズのソールはカカトが若干、浮きます
ロイヤルエンフィールド「クラシック650」と筆者(青木タカオ)。シート高は800mmで、身長175cm/体重67kgの筆者の場合、片足で支えてもシューズのソールはカカトが若干、浮きます

 クラッチミートするだけで車体を押し出すような分厚いトルクはないものの、アイドリングからアクセルを少し開けてあげればフラットなパワーデリバリーで扱いやすい。頻繁なシフト操作は無用で、ゆとりを持って交通の流れをリードできます。穏やかで振動も抑えられているから、高速巡航力が意外なほど高く、ロングライドもそつなくこなすことがわかります。

 フロント19/リヤ18インチの足回りとしたステアリングフィールは、軽快性が際立つヒラヒラとしたものではなく、大型車然としたもの。これは『スーパーメテオ650』や『ショットガン650』と共通のシャシー構成から生み出されているのでしょう。

 ロイヤルエンフィールドのラインナップではフラッグシップに位置する650クラス。SHOWAの前後サスペンションが衝撃をしっかりと吸収し、挙動に落ち着きを与え、車体に重厚さを感じさせてハンドリングを安定志向にしています。

個性豊かな3兄弟として同時開発

 フレームはロイヤルエンフィールド傘下のハリスパフォーマンスが開発を手がけます。サイドカバーに沿うよう美しく弧を描くスチールフレームは「スーパーメテオ650」や「ショットガン650」にも見られます。

ロイヤルエンフィールド「クラシック650」(上)、「ショットガン650」(左下)、「スーパーメテオ650」(右下)
ロイヤルエンフィールド「クラシック650」(上)、「ショットガン650」(左下)、「スーパーメテオ650」(右下)

 骨格とエンジンを共通とした3兄弟としながらステアリングアングルをそれぞれで変更し、差別化しているのは見事と言えます。3車のタイヤサイズは以下の通りです。

クラシック650:フロント100/90-19 リヤ140/70-18
スーパーメテオ650:フロント100/90-19 リヤ150/80-16
ショットガン650:フロント100/90-18 リヤ150/70-17

熟練の職人による手塗りピンストライプ

 メディア試乗会にはプロダクトマネージャーのグレン・コーベットさんの姿がありました。シリーズは順次、新しいモデルが生み出されたのではなく、同時開発されたことを明かしてくれました。

ロイヤルエンフィールド「クラシック650」。燃料タンクに施されたピンストライプは職人による手書きとなっています
ロイヤルエンフィールド「クラシック650」。燃料タンクに施されたピンストライプは職人による手書きとなっています

 クラシック650の実車を前に、我々ジャーナリストに見て欲しいと言ったのは、燃料タンクに施されたピンストライプで、なんと手描き! 熟練の職人によるもので、こだわりと情熱を持って塗られているのだと教えてくれます。

 スチール製の燃料タンクは14.8Lの容量を確保しています。3車同時開発といえどもスーパーメテオ650では15.7Lのタンク、ショットガン650は13.8Lとタンク容量が異なっているなど、手の込んだつくり込みがされています。

 メーカー希望小売価格(10%消費税込)はVallam Red(赤)、Bruntingthorpe Blue(青)が94万9300円、Teal(青緑)96万9100円、Black Chrome(黒クローム)99万8800円となっています。

本格的なクラシックテイストと100万円を切るリーズナブルさは大きな魅力と言えるでしょう。

【画像】クラシカルだけど現代的な機能も搭載!! ロイヤルエンフィールド「クラシック650」を画像で見る(27枚)

画像ギャラリー

編集部からのおすすめ

先着400人限定! 宮ヶ瀬湖畔のクリスマスイルミネーションにライダーを招待!【PR】

先着400人限定! 宮ヶ瀬湖畔のクリスマスイルミネーションにライダーを招待!【PR】

最新記事