ピストンの移動量を増やして排気量アップ! 「ボアアップ」と並ぶ定番のチューニング方法「ストロークアップ」とは?
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「ストロークアップ」についてです。
クランクシャフトの変更でピストンの行程を長くするチューニング
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「ストロークアップ」についてです。
ストロークアップとは、エンジンのピストンが上下する距離=ストロークを長くすることで、排気量を増やすチューニングです。
エンジンの排気量はシリンダーの内径(ボア)とストロークによって決まるため、ボアを広げなくてもストロークを長くすれば排気量を拡大できます。ボアを大きくする「ボアアップ」と並ぶ、代表的な排気量アップの方法です。
ストローク量はクランクシャフトの形状によって決まるため、一般的にはクランクピンの位置が外側に設定された専用のクランクシャフトなどを使用します。

ストロークが長くなるとピストンの上下方向の移動量も増えるため、ピストンやコンロッドがシリンダーヘッドやクランクケースなどと干渉しないよう、エンジン各部との組み合わせを考える必要があります。
排気量が増えれば、一度に燃焼させられる混合気の量も増えるため、一般的には低・中回転域を中心にトルクアップを狙いやすくなります。
一方、同じエンジン回転数ならストロークが長いほどピストンの平均速度は高くなるため、高回転化には不利になる傾向があります。そのため、単純にストロークを長くすれば高性能になるというものではありません。
ストロークアップを行う際には、燃料供給や点火時期、圧縮比なども含めた調整が必要になる場合があります。また、排気量の変更によって車両区分などが変わる場合は、公道を走行するための手続きも必要です。エンジン内部にまで手を加えるため、ボアアップと比べても比較的大掛かりなチューニングといえます。












