車椅子ライダーがサーキットを走った!! 『Side Stand Project』走行体験会で見たその活動とは?

SSPのパラモトライダー用車両は、BMW Motorrad「S1000XR」とMV AGUSTA「STRADALE800」。BMW JAPANとMV AGUSTA JAPANが、SSPの活動に共感して提供したもの。両モデルとも、ギアチェンジ時にクラッチ操作が不要なシフトアシスト機能を装備しているのがポイント
シフトペダルに繋がっている円筒状の金属パーツは、電磁石の力でシフト操作を行うアクチュエーター。ハンドルに追加したスイッチで操作する。ステップは自転車用のビンディング式を加工して装着。パラモトライダー向けの改造は、たったこれだけなのだ。
生方さんは国際ライセンスを所持していた元レーシングライダー。怪我をする以前、青木三兄弟と競い合ったこともあるという。レース中のアクシデントで下半身不随の障がいを負ってしまったが、ハンドコントロール化したレーシングカートなどを楽しんできた
走行を終え、弾けるような笑顔を浮かべる野口さんも、アマチュアレーサーとして活動していた経験がある。障がいを負ったのは、バイクとは関係なくお仕事中の事故によるもの。生方さんと同じく、事故後もレーシングカートなどを楽しんできた乗り物好き
パラモトライダーがバイクで走るためには、サポーターの存在が欠かせない。自分一人では、バイクに跨ることも、バイクを支えることも出来ないのだ。でも、自分から助けを求めるのは難しい。障がい者の人が困っていたら、周りの人が積極的に手助けを申し出るべき
サーキットを颯爽と走る野口さん。休憩をはさみ体調に気遣いつつも、何回も何回も噛みしめるように走りを重ねていた。次の機会があったら、ぜひまた参加させて欲しいとコメント。久しぶりのバイクを思い切り楽しんだ様子だった
バイク談義で盛り上がる、走行を終えたライダー達。はじめのうちは、久々にバイクを走らせた感動について語り合っていたが、やがて話題の中心はマシンのインプレや、ライディングテクニックに移行。障がい者も健常者も、バイクを楽しむ気持ちに境目などないのだ。
左から、パラモトライダー走行体験会参加者の生方潤一さん、SSP代表の青木治親さん、青木琢磨さん、参加者の野口忠さん、青木宣篤さん。他にも多くのスタッフがボランティアで協力。ライダーの善意がサイドスタンドプロジェクトを動かしている
琢磨さんが持ち込んだのは、なんと注目の最新スーパースポーツモデル、ホンダ「CBR1000RR-R」をハンドコントロール化したマシン。並のライダーでは、到底太刀打ちできないスピードで走行。さすがはGP500で世界を相手に戦ったライダー。驚きというべき他ない走りだった
スタッフが驚くほどの速さで走り出した生方さん。ご本人いわく「ゆっくり走ってフラつくと危ないと思ったので」とのことだが、20数年ぶり、しかも下半身が動かないとは思えない安定感だった
パラモトライダーがスタートする時と、ピットに戻ってストップする時は、スタッフがガッチリとサポート。スタッフに話を聞いたところ「パラモトライダーが喜んでくれると、自分も嬉しいんです」と語った。気持ちのありかたが素晴らしい

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