レンタルバイクもクルマみたいに「わ」ナンバーなの? 実は事情が異なる?
見かけることも多い「わ」ナンバーのクルマは、レンタカーやカーシェア車両の印です。バイクを借りた場合も同じように「わ」ナンバーなのでしょうか。じつは、排気量や地域によって少し事情が異なります。
クルマと同じ「わ」ナンバーが多いが、必ずしも一律ではない
近年、レンタカーやカーシェアの普及で「わ」ナンバーのクルマを見かける機会も少なくありません。
駐車スペースの確保が難しい都市部では、クルマを所有せずに必要なときだけ借りるスタイルも定着しつつあります。
同様に、バイクにもレンタルサービスが広がっています。主に趣味用途が多いようですが、観光地やディーラーを中心に、ツーリングや試乗目的で気軽に借りられるようになりました。
レンタルバイクのナンバーも「わ」なのでしょうか?

実は、多くのレンタルバイクもクルマと同じく「わ」ナンバーが見られます。ただし、すべてのバイクがそうとは限りません。バイクの排気量や登録区分によって、ナンバーのひらがなが変わることがあるのです。
125ccを超えるバイクの場合は、レンタカーと同じように運輸支局の認可を受けなければなりません。そのため、一定の条件を満たしたうえで「貸渡用ナンバー」が交付されます。
その条件のひとつが保険加入です。対人賠償8000万円以上、対物200万円以上、搭乗者保険500万円以上の補償を備える必要があり、これをクリアしてはじめてレンタル登録が可能となります。
その際に付与されるのが「わ」ナンバーです。
一方で、排気量125cc以下の原付や軽二輪については、少し事情が違います。道路運送車両法では「原動機付自転車」として扱われ、運輸支局の管轄には含まれません。
そのため、レンタル事業を行うにあたって運輸支局への届け出は不要で、レンタル専用の「わ」ナンバーが交付されることもありません。
原付クラスのレンタルバイクは、通常の登録ナンバーをそのまま使用しているワケです。
また、個人間で行われるバイクシェアのように、事業登録を伴わない貸し借りの場合も「わ」ナンバーは不要です。
なお、貸渡車両の台数が増えたため、すべてを「わ」だけでまかなうのは難しくなり、バイク専用として「ろ」ナンバーが使われることもあります。
貸渡用ナンバーのひらがなは、車両の種類によって割り当てが異なります。
登録車(軽自動車を除く四輪)には、「わ」と「れ」、小型二輪には「わ」と「ろ」、軽二輪や軽自動車は「わ」のみとなっています。
地域ごとに見ると、とくにレンタル需要の高い札幌や沖縄では、「わ」の組み合わせを使い切ってしまい、「れ」ナンバーを交付しているクルマが見られます。
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レンタルバイクのナンバーは、クルマと同じ「わ」が多いものの、排気量や地域によって「ろ」や「れ」が使われることもあります。
ツーリング先ではナンバーのひらがなにも少し注目してみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。



