スズキ「GSX400FSインパルス」は、スズキとヨシムラが作り上げた衝撃的なネイキッドモデル!!
スズキ「GSX400FSインパルス」は、GSX400FIIをベースにスズキとヨシムラが共同開発し、誕生したモデルです。インパルスの名は、このモデルから始まりました！
初代インパルスは、レプリカブーム前夜に生まれた数奇なモデルなのか？
1982年に発売されたスズキ「GSX400FS Impulse（インパルス）」は、スズキ二輪車で始めてインパルスの名が与えられたモデルです。
GSX400FIIの特別仕様モデルのGSX400FS インパルスには、最高出力48PS /10500rpmを発生させる総排気量399c空冷4サイクル4気筒エンジンが搭載されています。さらに、燃焼室内のガスの渦を二つ作り、流れを速くすることで出力を向上させるTSCC （Twin Swarl Combustion Chamber）やレースで主流となっていたヨシムラサイクロンタイプ4イン1マフラーを装備することで、高出力・低燃費を実現していました。
ヨシムラと共同開発されたマフラー等でGSX400FIIよりも最高出力が3馬力向上しています。
赤と黒をベースとしているヨシムラカラーを纏った車体には、Impulseのエンブレムが取り付けられたサイレンサーやアルミ製スイングアーム、リモート式減衰力調整機構付きリアショックアブソーバー、ANDF（アンチ・ダイブノーズシステム）などの機構も採用しています。
シートは、特徴的なシングルシート風にアレンジされており、レーサーらしさを醸し出していましたが、同社から発売されたRG250ΓやGSX-Rなどのレプリカ勢の影に隠れてしまい、販売に大きく貢献はできず、さらには、翌1986年にハンス・ムートデザインの新型インパルスの登場で、初代インパルスの販売は終了しました。しかし、インパルスの名は、排ガス規制が強化された2008年発売された「インパルス400スペシャルエディション」までスズキネイキッドモデルの一躍を担っていました。
GSX400FS Impulse の1982年発売当時の価格は、49万3000円です。
■GSX400FS Impulse諸元
全長×全幅×全高：2105mm×725mm×1130
車両重量：187kg
エンジン形式：空冷４サイクル４気
変速機：6段変速・リターン式
総排気量：399c
最高出力：48.0PS /10500rpm
ブレーキ（F）：油圧式ダブルディスク
ブレーキ（R）：機械式リーディングトレーリング
【了】
