破格の原付き・原二スクーターSYM「Orbit III」シリーズ正規輸入販売開始 その実力やいかに!?
FANTIC製キャバレロシリーズやランブレッタ製スクーターなど高品質なバイクを輸入・販売するサインハウスは、台湾のメーカー「SYM」製の車両販売を開始しました。
台湾のブランド「SYM」とは?
バイク用パーツやアクセサリー、FANTIC(ファンティック)やLambretta(ランブレッタ)などのイタリア製バイクを販売しているサインハウスは、台湾のメーカー「SYM(エス・ワイ・エム)」製のスクーター「Orbit III」の販売を12月より開始しました。
1954年に創業した三陽工業の二輪車部門「SYM」は、台湾国内において、KYMCO(キムコ)、ヤマハに次ぐ第三位のシェアを持つスクーターメインのブランドで、世界各地での登録台数は90カ国以上、1300万台を超えるものとなっています。
過去にはホンダとの協業、OEM供給を請け負った歴史を持つ三陽工業は、現在、韓国の現代(ヒュンダイ)工業の製品受託も行っていますが、2017年の社長交代後は、会社の体制を品質重視へと変化させることでその信頼性を高めています。
価格と品質のバランスこそがキモ
今回、サインハウスが導入したスクーター「Orbit III」は、50ccと125ccの2種類が用意されたモデルで、前車が15万、後者が20万5000円(共に税抜。ツートンカラーは1万円アップ)とかなり低価格に抑えられています。
また、「Orbit III」の両モデルでは、フルフェイスを収納できるシート下スペース、給油が楽なフロント給油口など、使い勝手にも拘ってデザインされているようです。
今回の正規輸入販売に際し、サインハウスの野口英康社長は次のように話します。
「これまでSYM製品はインポーターによって輸入されていましたが、2017年4月に車両の輸入が終了、2019年3月には補修部品やアフターサービスの提供を終了しています。そこでサインハウスでは、5月よりSYM純正パーツの出荷を開始することにしました。
その後、これまで販売を行っていた店舗より車両取り扱いに関する問い合わせが増えると同時に、SYM側からも日本でのブランド復権に協力してほしいという要請を受け、輸入販売を行うことにしました。
サインハウスとしては現在、ランブレッタやファンティックの各種モデルを販売していますが、これらを導入する時と同じく、SYM製品に関しても実際に見て、触れて、乗って良いものであったから導入することを決めました。
現在、日本の市場では台湾製品に対する評価がイマイチというのが正直なところですが、近年の台湾製品は品質と価格のバランスが非常に優れていると確信しています。
年間の販売台数に関してはまったく決めていませんが、日本ではSYMを取り扱った経験のある販売店が400以上存在しています。順次、車種を増やしていくと共に、その信頼性を広めていきたいと考えています」。
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SYMは現在、34種類のモデルがラインナップされていますが、野口社長は50cc、125ccのほか、250ccクラスのモデルなども導入を検討しているといいます。また、日本へ導入されるモデルは欧州における排出ガス規制「ユーロ4」をクリアしたもののみとされるようです。
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