あらゆる走行モードを試したくなる!トライアンフ「STREET TRIPLE 765 RS」に試乗~小野木里奈の○○○○○日和~

『小野木里奈の○○○○○日和』は、トライアンフのスポーツモデル「STREET TRIPLE 765 RS」に試乗します。Moto2レースエンジンプログラムを直接フィードバックしアップグレードしたエンジンを搭載し、独特の進化を遂げた「STREET TRIPLE 765 RS」に迫ります。

扱えると思えるサイズ感と美しいグラフィックに魅了される

 皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。「これまで色んなバイクを乗ってきたからこそ、次はさらに飽きないバイクに乗りたい」というベテランライダーの皆さん、オススメのバイク見つけました。

飽きないバイクに乗りたい方にオススメのトライアンフ「STREET TRIPLE 765 RS」に試乗します
飽きないバイクに乗りたい方にオススメのトライアンフ「STREET TRIPLE 765 RS」に試乗します

 スーパースポーツに乗っているかのような高音と低音、そして他ではあまり見ないような外見はワクワク感が溢れ出ています。ものすごいパワーがある加速だと思って、慣れた頃には5つのモードを使ってさらに色んなパターンを楽しめるので乗り手を飽きさせない、トライアンフ『STREET TRIPLE 765 RS』。

 今回はこの試乗記でございます!それではいってみましょう!

クールなシルバーと黒、そしてブラッドオレンジがアクセントになっている「STREET TRIPLE 765 RS」に試乗
クールなシルバーと黒、そしてブラッドオレンジがアクセントになっている「STREET TRIPLE 765 RS」に試乗

 私が試乗した「STREET TRIPLE 765 RS」のカラーは「シルバーアイス」。名前の通り、涼しげなクールなシルバーと黒、そしてブラッドオレンジがアクセント。フロントフォークの色褪せたダークグレーがちょっと色っぽくて素敵です。タンクに描かれた「RS」やリアシート付近に描かれている「765」の文字がバイクの車種や排気量にまつわる数字でありつつ、ちょうどよくベースカラーに馴染んでいてイカしたグラフィック模様にも見えます。

 エンジンやシートの周りはごつごつ感のある形状デザイン。フロント周りは、ハンドルの先端にミラーが装備されていたり、ヘッドライトが2つあるなど、『STREET TRIPLE 765 RS』は全体的に派手な形状のバイクという印象です。

フロントから見ると生き物感が増していてミラーの形や色と合わせて見ていると触覚の長いカミキリムシの顔を連想
フロントから見ると生き物感が増していてミラーの形や色と合わせて見ていると触覚の長いカミキリムシの顔を連想

 ヘッドライトが2つある点も、より生き物感が増していてミラーの形や色と合わせて見ていると触覚の長いカミキリムシの顔を連想しちゃいました! 個人的に斜め前から見た姿がとても格好良いバイクだと思います。

 最初見たとき、想像していたよりも車体のサイズが「あ、意外と大きくないな」という印象でした。以前の試乗会でトライアンフのバイクを試乗したとき、とてもずっしりとしていて大きく、たまたま私の周りで試乗していた方も大きい車種ばかりだったのです。

「トライアンフのバイクは車体が大きい」という先入観をずっと持っていましたが、『STREET TRIPLE 765 RS』はその先入観を打ち砕くようなバイクで、「見た目は派手で格好良いけどこのサイズ感なら私でも扱えそう!」と、乗る前から安心感を与えてくれます。

恒例の足つきチェックでございます

 シート高は836mmで、私(=身長160cm)が跨ると両足はつんつん(笑) サイズはコンパクトと思っていましたが、シートの位置は意外と高め。私と同じくらいか、それ以下の身長の方は発進時や停車時に注意は必要ですね。

シート高は836mmで、身長160cmの私が跨ると両足はつんつん(笑)
シート高は836mmで、身長160cmの私が跨ると両足はつんつん(笑)

 一方、車両重量は188kgで、扱いやすい重さです。私は停車する時、車体を傾けて片足をしっかり着けるほうが支えやすい。また、シートと太もも周りは車幅がスリムなので足を開きすぎなくていいことにも好感度アップ! 跨った時にモリモリっとしたタンクの存在感はありますが、意外と邪魔に感じません。

いよいよエンジンスタートです!

 エンジンをかけると低い「ドゥルルルル…」という音と突風が吹き抜けるような「ヒュン!ヒューン!」という高音が混ざり込んだ音を奏でます。発進時は「ギュインッ」と想像以上のパワーで、これは興奮しちゃいますね。

高速道路での走行は、「ドーンッ!」と太く伸びた音が元気よく響き、同時にものすごくスピーディーな加速を体感させてくれます
高速道路での走行は、「ドーンッ!」と太く伸びた音が元気よく響き、同時にものすごくスピーディーな加速を体感させてくれます

 試乗した日は高速道路も運転できたので、よりスピード感を試すことができます。アクセルを回すたびに「ドーンッ!」と太く伸びた音が元気よく響き、同時にものすごくスピーディーな加速!

「今!このタイミングでスピードを出したい!」という気持ちでアクセルを回したら瞬時に反応してくれるのです。コンパクトな車体からは想像していなかったのでギャップに驚きます。より自分がバイクを操作している実感を味わうことができるのです。

「Rain」「Road」「Sport」「Track」「Rider」の5種類の走行モードを設定できます
「Rain」「Road」「Sport」「Track」「Rider」の5種類の走行モードを設定できます

 実は、『STREET TRIPLE 765 RS』には、5つのモードがあります。「Rain」「Road」「Sport」「Track」「Rider」の5種類です。私は、今回「Road」と「Sport」をメインに使用しました。

 最初は「Road」で運転してこのバイクに慣れようと思っていたのですが、既に十分過ぎるくらいのパワーでびっくり!「Sport」にすることで、加速時にアクセルを回した時より軽快に「ビューン!」とバイクが進むのでちょっと慌ててしまいました(笑) 

「さらにこんなアクティブになっちゃうの?」と思わず声が出てしまいそうです。

スポーティーな運転姿勢がよりアグレッシブな走りを実現させてくれる
スポーティーな運転姿勢がよりアグレッシブな走りを実現させてくれる

 運転姿勢は、思っていたよりもハンドルの位置が前に設定されているので前傾姿勢になります。乗る前は『STREET TRIPLE 765 RS』の形はネイキッドバイクだったので少し上半身が起き上がった姿勢で、「ゆったりとしたポジションなのかな?」と思いきや、わりとスポーティーな運転姿勢。この加速感も含めると、確かにこのスポーツスタイルよりのポジションが相応しいのかもしれません。

コーナリングも前傾姿勢でニーグリップがしやすい車体なので、自在に操ってパタリパタリとカーブできる感覚がある
コーナリングも前傾姿勢でニーグリップがしやすい車体なので、自在に操ってパタリパタリとカーブできる感覚がある

 コーナリングも前傾姿勢でニーグリップがしやすい車体なので、自在に操ってパタリパタリとカーブできる感覚があります。運転している時に自分の姿は見えないけど、「今、このコーナリングの瞬間の私、格好良いかも…」と想像させてくれちゃうのです(笑) 

 私は前傾姿勢で乗っているライダーの姿が格好良くて好きですし、『STREET TRIPLE 765 RS』はガッツリ前傾姿勢のスーパースポーツほどではないので疲れにくいのも好印象でした。

走り込むほど楽しさが増す『STREET TRIPLE 765 RS』
走り込むほど楽しさが増す『STREET TRIPLE 765 RS』

 気になる『STREET TRIPLE 765 RS』のお値段は、152万1000円(税込)。このスペックを考えると予想していたよりも安いと思いました。これだけの走行バリエーションと派手な形状の外見からもう少しお高めの金額を想定していたからです。「外車の大型バイクをこのお値段でお買い求めできるのはわりとありかもしれない」と思いました。

 これだけのパワーがあると、「バイクに置いてかれちゃうかな?」と、心配していたのですがアグレッシブさが段々クセになってきて「もっともっと色んな走行を試したい!」と感じさせてくれるバイクだと思います。まさに『STREET TRIPLE 765 RS』は飽きさせないバイク。気になる方は是非試乗してはいかがでしょうか。

 それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!

小野木 里奈 Rina Onogi

【画像】トライアンフ「STREET TRIPLE 765 RS」の画像を見る

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Writer: 小野木里奈

女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。

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