ヤマハのスーパースポーツを満喫!『YZF-R7』と『YZF-R3』は初心者からベテランまで楽しめる魅力のあるバイクだった〜高梨はづきのきおくきろく。〜
毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』。ヤマハのスーパースポーツ『YZF-R7』と『YZF-R3』をじっくりと比較していくよ。YZFシリーズ2台のデザインや乗り味などを細かく比較していこう!
サーキット以外でも楽しめる『YZF-R7』の魅力とは?
皆さんこんにちは、高梨はづきです。
今回のコラムは、ヤマハの『YZF-R7』と『YZF-R3』を比較しながらお届けしていくよ!排気量以外にどんな違いがあるんだろう?ワクワク!

わたしとヤマハYZF-Rシリーズのファーストコンタクトは、まだバイクに乗りたての頃に試乗させてもらったときのこと。その時もお仕事で試乗する機会を頂いて、YZF-R3に乗ったんだった。
初対面で思ったのは、ライダーとしての経験値が高い人には楽しそうだけど、足付きに不安を持つ女子や気楽に乗れるバイクが好きな人にはあまり向かないバイクなのかなぁって印象。
同シリーズのバイクの違いって気になる人も多いと思うしわたしも気になっていたんだけど、その時はまだ中免しか取得していなかったので乗り比べができなかったの。
今年の夏に大型免許を取得することができたので、今回はじめましてのYZF-R7と、久しぶりのYZF-R3を乗り比べてみるので最後まで読んでみてね!
さて、まず見た目の違いから観察していこう!
スタイリッシュで細身の造りをしている2つのバイクだけど、パッと見た感じはどちらが大型車両なのか見分けがつかないくらい。どちらも流石…ヤマハのバイクと言わんばかりに、しっかりした作りになっているよ。

どちらも青年感のあるかっこよさがあるが、2台同時に並べたときに、R3はフロント全体が丸っこく柔らかい印象を持つのに対して、R7のフロントは丸みがなくなっていて、ウィンカーも細くスタイリッシュで漢らしい見た目になっていると感じたよ。今回試乗したR7は深いブルーを纏っているから凛々しさや寡黙な性格を想像できるのが楽しいよね!

この2車種を見比べると、全体的に造りが一回り違うのに気がつくんだけど、特にタンクの大きさは分かりやすいんじゃないかなと思う。R7とR3にはタンクに穴が空いていて、それがなんだかサメのエラ?を連想させるようで肉食感があってかっこいいの。
タンクの容量は、R7が13LでR3が14Lなことに驚いた。排気量小さいのにガソリン容量では負けてるの?!って。
大型車両のR7の方が1L少ない造りになっているのは、きっと車重を少しでも減らして、レースで走った時に不利にならないように、スーパースポーツとしての性能を引き出すために造られているんだと推察してみる。合ってるかな、どうかな〜?
R7単体の試乗記事で書いた原稿にもあるんだけど、フロントライトの横が空いていて、タンデムシートのテールにも穴が空いているから速いスピードに風の流れをうまく利用してダウンフォースを狙っていてのことだと思う…ってことはとことんレース向きの車両ってことだよね!

R3もサイドカウルに小さく羽がついていてダウンフォースへの狙いが伺えるし、それによって安定して走行が楽しめるのであればスーパースポーツには絶対必要なパーツだよね!
R7とR3は、どちらもタンクがえぐられているからニーグリップしやすい構造になっているんだけど、その他にシート高とハンドルの構造が異なるんだ。
シート高はR7が835mm、R3が780mm。数字だけ見てもかなり差があり、わたしの身長(158cm)で足付きがいいのは断然R3の方だったよ。

ハンドルの位置は、R7が膝とハンドルの高さが同じくらい低い位置にあって、かなり前傾姿勢になる。対してR3は、上体が起き上がるくらいの位置にハンドルの高さがあって乗り比べると、全然違う!
車重はR7が188kgでR3が168kgで20kgの差。停車した状態での取り回しや安定感はやはりR3の方が安心だった。