「小田原どん」で味わう鯵三昧! 地元名産フルラインナップ的なご当地グルメに大満足 美味しいアジフライを求めて走る旅
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。JR小田原駅から歩いて「銀座ライオン」を訪れました。地元食材を使ったご当地グルメ「小田原どん」が鯵三昧だったのです。
山を下って小田原の街へ、ご当地グルメで鯵三昧
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)がやって来たのは神奈川県小田原市です。この日は朝からバイカーズパラダイス南箱根で開催されたハーレーダビッドソンのイベント「ナショナルハーレーデイ」の撮影でした。このイベントは「UNITED WE RIDE」のキャッチコピーを掲げて世界のいろいろな国で開催されました。バイカーズパラダイスにもたくさんのライダーが集まり、トークショーなどイベントを楽しんでいました。

夕方にイベントが終わって箱根新道を降りる途中、昼飯は食べたのにやたらと腹が減ってきました。これは小田原で何か食べていかねば、というわけでJR小田原駅近くにバイクを停めて店を探します。
ここで思い出したのが「小田原どん」です。これは小田原独自のご当地グルメで、2009年から「小田原ブランド元気プロジェクト」を展開しており、次の3つのこだわりがあります。
一つ、小田原の海と大地で育まれた食材を一つ以上用いること。
二つ、伝統工芸品・小田原漆器の器に盛って饗すること。
三つ、お客様に満足していただき、小田原がもっと好きになるように、おもてなしすること。
このこだわりを守れば、カツ丼や鰻丼のように決められた丼ではなく、店独自に作れるというユニークな丼物なのです。
じつは10年以上前に筆者の先輩が経営していた日本料理屋も参加していました。小田原の名産品のひとつであるアジフライを使っていたのです。残念ながら現在その店はありませんが、今でもアジフライを使った「小田原どん」があるかもしれないと検索してみたところ、一軒だけありました。しかも駅からすぐ近くということで早速向かいます。
駅の東口から目の前、トザンイーストというビルに目的の店「銀座ライオン 小田原トザンイースト店」があります。駅から出てすぐのデッキから「銀座ライオン」と書かれたネオンが見えるので迷いようがありません。
トザンイーストの2階に上がり「銀座ライオン」に到着です。入口の前にはメニューのパネルが置かれ、見ると目的の「小田原どん」もありました。
店に入ってテーブル席に座り、メニューをチェックします。「銀座ライオン」と言えば生ビールの美味しさに定評があります。朝から外で撮影をしていたこともあって、ビールの写真だけでかなり美味しそうに見えますが、バイクなのでグッと我慢します。
各地に展開する「銀座ライオン」ですが、地元の食材を使った料理も数多くあります。とくにこちらの店は鯵を使った料理が多く、「小田原どん」以外にも「アジフライ」に「アジのたたき」や南蛮漬け、カルパッチョなどが、単品や定食で販売されています。
気になるのはアジフライのサンドイッチ「おつまみアジサンド」と、追加で頼めるかまぼこ入りの「オリジナルタルタルソース」です。ちょっと悩みましたが、やはりここは「小田原どん」を食べなくては、と注文しました。

ビールが美味しそうだなぁとメニューを見ていると「小田原どん」が出来上がってきました。「銀座ライオン 小田原トザンイースト店」の「小田原どん」は『小田原「鯵三昧」丼~小田原どん~』が正式名称です。
丼には、アジフライ、アジのたたき、アジの南蛮漬けとキャベツの千切りが盛られています。なかなかの迫力です。これに麹入り塩辛と梅干し、かまぼこ、味噌汁が付きます。全て小田原の名産品です。
まずはアジフライからいただきます。小田原漁港直送の鯵を使ったアジフライは、大きめで厚みもあります。ソースがけかけられた状態で提供されます。揚げ具合バッチリで衣はサクサク、身はほっこり食感で美味しいアジフライです。
たたきも新鮮でご飯が進みます。南蛮漬けは久しぶりに食べた気がしますが、鯵の食べ方としてはこちらも大正解。丼なのでご飯の量は多いと思いますが、どれも美味しくて足りなそうです。
箸休めに麹入り塩辛を一口。こちらも絶品です。小田原名産品の代表格であるかまぼこには、わさび漬けが添えられていてどちらも美味しいです。梅干しは梅の花で有名な「曽我梅林」の梅を使っていて、ほんのり甘くてこちらも美味しい。
小田原名産フルラインナップ的な「小田原どん」です。一巡してアジフライに戻り完食。満足度がかなり高い「小田原どん」でした。
お腹いっぱい幸せな気分で帰路に……と言いたいところですが、生ビールに後ろ髪引かれつつ自宅に向かう筆者でした。
■銀座ライオン 小田原トザンイースト店
所在地:神奈川県小田原市栄町2-1-2 トザンイースト2F
営業時間:11時30分~21時(定休無し)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110