自転車盗難多発中!! 被害に遭わないために気を付けるべきこととは?
近年、自転車の盗難が増えています。どのような状況下で盗まれているのかを把握して、盗難被害に遭わないよう備えが必要です。
最低でも施錠、e-BIKEのバッテリーも要注意!!
法務省が公表している令和5・6年版「犯罪白書」によると、令和4年は「自転車盗」の認知件数が12万8883件(前年比2万2298件増・20.9%増)、令和5年は16万4180件(前年比3万5297件増・27.4%増)と、令和4年から2年連続で大きく増加したそうです。

自転車盗だけでなく、万引きやひったくりなど、犯罪の7割近くを占めるという「窃盗」ですが、平成14年をピークに年々減少していたにも関わらず、令和4年から再び上昇傾向にあり、日常生活において穏やかではいられない状況にあります。このような増加傾向を受け、国も「余談の許さない状況」と警鐘を鳴らしています。
それでは、自転車盗難に遭わないために私たち個人ができることはあるでしょうか?
統計資料によると、驚くべきことに「施錠せぬまま保管」して盗難に遭ってしまった、というケースが目立ちます。令和6年のデータでは、盗難に遭った自転車のうち、施錠してあったものが5万8699件に対して、施錠されていなかったものは11万5321件と、約2倍です。
さらに細かく見ると、「駐輪場」や「道路上」を「住宅敷地内」が大きく上回っていることがわかります。特にマンションなどの集合住宅で顕著と言えます。
盗む側は乗り捨てが目的のようです。「敷地内だから大丈夫」、「短時間だから盗まれることはないだろう」などと過信せず、必ず施錠することを習慣化することが大切です。軽く捉えられがちですが、もし盗まれた自転車がひったくりなどの犯罪に使用されたとしたら、日常生活にも大きな影響が出てしまいます……。
また、特に注意が必要なのが電動アシスト自転車(e-BIKE)です。高価なバッテリーを備えているため、転売目的による盗難が多いようです。帰宅時はバッテリーを外して、屋内保管が必須でしょう。
また、サドルやタイヤなど、部品をばらして転売されてしまう高価なロードバイクも注意が必要です。計画的な盗難のターゲットになりがちなので、シリンダー式やワイヤー錠などで二重ロックをかけるなどの対策も効果的です。
万が一の盗難に備えて、防犯登録も大切です。防犯登録は各自治体の管轄なので、引っ越しなどで住居が変わった際には更新することはもちろん、有効期限がある場合も注意が必要です。
大事な生活の足、趣味の愛車が盗難に遭わないよう、今一度防犯意識を高めたいところです。









