美味しいアジフライを求めて走る旅 横須賀市『味美食堂』は漁師町の雰囲気も味わえる人気店だった

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。横須賀市『味美食堂』を訪れました。

レポート3回目にしてミッション放棄!? 強敵「穴子天丼」現る!

 神奈川県三浦半島の美味しいアジフライをめぐる旅、やっぱり外せないのは走水(はしりみず)のアジです。横須賀市街地、または横浜横須賀道路「馬堀IC」から、国道16号を観音崎方面に走ると見えてくるのが走水漁港です。ここで水揚げされるアジは、豊洲市場でも松輪サバに並ぶ神奈川県のブランド魚として知られ、前回レポートした「地魚料理 松輪」でも触れた“黄金アジ(金アジ)”や大アジが走水沖で獲れるのです。

横須賀市の「味美食堂」は、素気ない外観で漁港の食堂という雰囲気が筆者(増井貴光)的にはかなり好み。休日は行列ができる人気店。店先にバイクを停めるスペースは無く、周辺に配慮しながら適切な場所を探す

 今回訪ねたのは、走水漁港から観音崎方面へ200mほどの場所にある「味美食堂」です。休日には行列が出来る人気店ですが、漁師町の鄙びた食堂的な外観と店内で、カウンター6席にテーブルが2つの小さなお店です。

 お店に入ってカウンター席に座った筆者(増井貴光)ですが、この旅のミッションとしてアジフライ定食をオーダーしようとしたところ、隣のお客さんに運ばれてきた「穴子天丼」を見てしまいました。そう、出来心だったのです。あろうことか「穴子天丼」をオーダーしてしまったのです……穴子のデカさに負けました!

穴子の天麩羅がどーんと乗った「穴子天丼」(1000円)。このビジュアルに負けた。かき揚げはプラス100円、味噌汁もプラス100円

 もちろんアジフライも忘れていません! しっかり単品でオーダーしました。定食にするとご飯、サラダ、味噌汁、漬け物が添えられます。

サクサクの衣とふっくらした身が美味い!

 アジは、日によって獲れるものが違うので、大アジや金アジに当たるとは限りません。ちなみに旬は春以降で、夏に向けて脂が乗ってくるそうです。

「味美食堂」定番のアジフライ。絶妙な衣の厚さと粗目のパン粉がサクサク。単品800円。ほかにもアジの刺身や地タコ、穴子天麩羅なども単品で楽しめる

 東京湾で獲れた穴子の天ぷらがドーンと乗った「穴子天丼」は、身が厚くふっくらしていてもうたまりません。ほかのお客さんがオーダーしていた「穴子天麩羅定食」は更に迫力満点! オーダーする前に金アジや大アジを確認して、もし無かったら天麩羅という選択も良いかもしれません。

 すっかり満足、お腹いっぱいになってお店を出ます。腹ごなしを兼ねてすぐ近くにある「走水神社」を参拝。日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)が祀られ、古事記、日本書紀にも記されている歴史ある神社です。石段を登って振り向くと、東京湾と房総半島が望めます。

味美食堂のすぐ近くにある走水神社。古事記や日本書紀にも記されている。大和朝廷の時代には古東海道として房総半島に渡り東北地方に渡る道だった

 ただ帰るのもつまらないので、バイクでサラリと観音崎にも行ってみました。明治2年に建てられた日本初の洋式灯台や観音崎自然博物館などがメジャーですが、ここは防空壕や陸軍の砲台跡も残る首都防衛の拠点だったそうです。今でも海上自衛隊が管理している立ち入り禁止の場所もあります。

 バイク乗りで横須賀市在住の作家、山田深夜さんの小説『横須賀ブロークンアロー』の舞台のひとつにもなっています。読んだ後に観音崎を訪ねると、つい探検したくなるので要注意です。

観音崎の東側にある観音崎海水浴場の白砂のビーチ。丘の上にある灯台は日本初の洋式灯台として明治2年に建てられた。初代はレンガ造りだったが大正11年の地震で倒壊、2代目も関東大震災で大正12年に倒壊し、現在は3代目

 観音崎から横須賀市街地方面に戻ります。「味美食堂」を過ぎると走水漁港、釣り船も出ていてアジが釣れます。横須賀市内には、釣った魚を調理してくれるお店もあるそうです。筆者も自分で釣ったアジをフライにして食べる、なんて挑戦をしてみたくなりました。

■味美食堂
所在地:神奈川県横須賀市走水2-867
営業時間:11時から14時30分、17時30分から20時(月曜定休)

【了】

【画像】「味美食堂」の絶品料理と走水周辺を見る(18枚)

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