見た目はともかく、フライパンひとつで美味しく仕上がった

　いつのころからか、すっかりお茶の間の定番となっているTVの料理番組をぼんやり見ていたところ、「これはキャンプでも簡単に作れそうかも!?」と思い、なるべくレシピに忠実に再現して作ってみました。その名も「トマたまあんかけ焼きそば」です。「トマトと玉子のあんかけ」はネット検索ですぐにヒットするくらいメジャーな組み合わせのようです。

　食材はキャンプ地の手前のスーパーやコンビニで仕入れます。用意した材料は、焼きそばの麺、キャベツ、トマト、オクラ、玉子、片栗粉です。味付け調味料は料理酒、醤油、スパイスソルト、砂糖、鶏がらスープの素です。

　まずは食材を切り分けます。キャベツを一口大に、オクラはヘタを取り除いて小口切り、トマトは8等分にしました。

　次にスープを作ります。水に鶏がらスープの素、スパイスソルト、砂糖を混ぜ合わせます。

　メインとなる焼きそばの麺は、袋から取り出したらそのまま片面をじっくり焼きます。この時に酒と醤油を少々掛け回すのがコツだとTV番組で解説されていました。酒の蒸気で麺がふっくらと仕上がり、醤油の香ばしさもあって美味しくなるとのこと。また、麺をほぐしながら焼くと切れてしまうので、そのまま触らずにじっくり焼くこともコツのようです。

　これらの調理は自宅のキッチンなら同時進行できますが、荷物を最小に抑えたいバイクのため、フライパンとストーブはひとつずつしか持ってきていません。

　焼きそばを焼きあげたら皿に移して、改めてあんかけを作ります。フライパンに油を引いて熱し、卵を投下。白身が少し焼けてきたら、先ほど作っておいたスープを入れて黄身を潰し、混ぜ合わせます。

　少し煮立ったところでトマト、キャベツ、最後にオクラを加えて煮込みます。水溶き片栗粉を加えてとろみがついたら焼きそばにかけて完成です。

　夏野菜が玉子のあんかけで優しい味わいになり、焼きそばに絡めて食べるとこれが絶品。焼きそばだけでなくパスタにかけても美味しそうです。料理酒や醤油の使い方などはさすがプロという感じです。少しの手間と工夫で美味しくいただけることがよく分かりました。