活魚を捌いて揚げたてを提供!! 美味しいアジフライを求めて走る旅 聖地・松浦市の夜 『いけす小料理 みゆき』からのハシゴが最高だった
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。アジフライの聖地、長崎県松浦市の「いけす小料理 みゆき」を訪れました。
2軒ハシゴで聖地巡礼の夜を堪能!!
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が訪れたのは「アジフライの聖地」、長崎県松浦市です。昼過ぎに到着して「味楽(あじよし)きらく」(松浦市今福町)でアジフライ定食をいただいた後に、ハーレー「ローライダーST」(借り物の代車)で松浦近辺をツーリングして夕方に松浦シティホテルに到着しました。今夜はここに宿泊して松浦の街に繰り出します。ホテル1階の「レストラン松花」もアジフライが美味しく、前回の聖地松浦巡礼で初アジフライを味わいました。

チェックイン&シャワーをざっと浴びてさっぱりして「アジフライとビール、ビールとアジフライ……」と呪文のように繰り返しながら、歩いて松浦鉄道「松浦駅」に到着です。
駅前には市内に5カ所ある「アジフライの聖地・松浦石工モニュメント」のひとつがあります。これは松浦市の鷹島で採石される「阿翁石(あおうせき)」を使用し、伝統的な石工技術で製作されているそうです。
振り返ると目的の店「いけす小料理 みゆき」の灯りが見えます。店頭には「アジフライの聖地」の幟が立っています。早速入店、この日のオススメに「あじフライ」とちゃんとありました。オーダーするのは、もちろん「あじフライ」と生ビールです。そして気になった「呉豆腐(ごどうふ)」もお願いします。
すぐに生ビールと「呉豆腐」が来ました。バイクで走った後のビールって、なんでこんなに美味しいんだろう……と思いつつゴクゴク飲んでしまいます。そしてお隣の佐賀県有田名物「呉豆腐」をいただきます。品書きによると「にがりの代わりに葛(くず)やでんぷんを混ぜて作られている」とのこと。九州独特の甘い醤油がかけられていて、食感は沖縄のジーマミ豆腐っぽい(?)感じでしょうか。初めて食べましたがなかなか美味しいです。
そして本日の主役「あじフライ」が追加した生ビールと共に出来上がってきました。
半身のフィレで大きくはありませんが分厚い! 「みゆき」では注文を受けてから捌いて揚げているそうで、箸を入れただけでサクサクとふわふわが分かります。衣は細かめのパン粉で上げ具合が絶妙。身は聖地の鯵というだけあって、旨みたっぷりです。やはり松浦のアジフライは美味しい!
筆者的に、ご飯のおかずであればソース推しですが、ビールのアテならレモンを絞ってタルタルが最高です。これぞマリアージュと言えるの美味しさでした。

せっかくの松浦の夜なので、美味しいアジフライを求めてもう1軒探しに歩きます。次は九州らしい焼酎が飲みたいなぁと、ブラブラ歩いてたどり着いたのは「いざか屋 きゃっ」です。
「アジフライありますか~?」と入ると「1尾しか残っていません」とギリギリセーフ。オススメを見て気になった「生月・アゴカマボコとアゴ焼」と芋焼酎のお湯割もお願いします。
生月は、松浦の西、平戸島の北西にある生月島(いきつきしま)です。今回の旅でも時間があれば行きたいなぁなどと地図を見ながら考えていると、「アゴカマボコとアゴ焼」と焼酎お湯割りがテーブルにやってきました。
アゴ焼からガブっといきます。関東から来ている筆者的に、アゴと言えば出汁の原料のイメージですが、旨みがあって魚を食べてる実感があって美味しいです。焼酎とは合い過ぎるほどよく合います。カマボコも美味しい……。仕事で全国を回っている筆者ですが、食べ物は九州が一番美味しいと常々思っています。
そして「長崎・アジフライ」が出来上がってきました。本来は2枚なのですが、禁漁明けで入荷が少なかったこともあってこの日の最後の1枚を出していただきました。
松浦のアジフライは半身のフィレのイメージが強いのですが、「居酒屋 きゃっ」のアジフライは開きです。サイズはかなり大きめ。飲んでいる時には十分な量でした。特注のパン粉を使って揚げているということで、サクサク食感がマックスです。新鮮な身はふわふわ。こちらもかなりレベルが高いアジフライです。
焼酎をちびちびやりながらアジフライをつつくのも、なかなか良い感じではないですか。他にも食べたい料理がいろいろあったのですが、明日もアジフライを求めて走ることを考えてこの辺りでホテルに戻ります。
今回訪れた店はどちらも美味しく、大満足の夜になりました。
■いけす小料理 みゆき
所在地/長崎県松浦市志佐町浦免1038-5
営業時間/17:00~LO22:00(日曜、祝日の月曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110























