暑いなら涼しい場所を目指すまで⁉︎ ホットコーヒーを楽しむ為に日本一のあの山へ!! デイドリップ通信Vol.58
バイク乗りの店主、黒田悟志さんによる連載コラム。今回は真夏でも涼しい富士山御殿場口の新五合目で、ホットコーヒーを楽しむためのワンデーツーリングに行ってきたお話です。
こんにちは、Day Drip Coffeeのクロダです。都内のとある住宅街で小さなロースターカフェをやっている、バイクの好きな店主です。
このコラムは「バイクとコーヒー」をテーマに、この二つの世界を行き来して感じた様々なトピックをお届けしています。
気温が体温を超えることも大して珍しくはなくなってきた近頃、皆さまお元気でしょうか? 自分は先日軽い熱中症になってしまいました。その後もなかなか調子が戻らず、一度なってしまうと耐性が落ちると言いますか、暑さに弱くなった感じです。
でも、だからと言ってコーヒーはアイスではなく、相変わらずホットを飲んでいるボク。そしてまたまた最高の一杯を楽しむため、今回は涼しいアノ場所まで行ってしまいました。富士山の五合目です!
夏のこの時期の富士山では、排気ガスによる自然環境へのダメージや渋滞による不便さを解消する為、五合目へ行く道路でマイカー規制が行われています。ただし全4ルートあるうちの、御殿場口へのルートは唯一規制が行われません。そこで今回はその御殿場口の新五合目で、ホットコーヒーを楽しもうという訳です。
一口に五合目と言ってもその標高は異なり、御殿場口の新五合目は約1,440mです。須走口が約1,970m、吉田口で約2,300m、最も高い富士宮口が約2,400mなので、御殿場口は最も低い五合目です。
でも一般的に標高が100m高くなるごとに気温は約0.6℃下がります。たとえ最も低い五合目だとしても、灼熱の都市部に比べたら圧倒的に涼しいはず。ちょっと調べたら僕の住まいは標高40m程度なので、計算上8.4℃下がります。この日の最高気温は33℃なので、理論上25℃以下ということに!
渋滞の、そして灼熱の東名高速を通り抜け、御殿場ICを降りてからは富士山スカイラインへと進みます。自衛隊の演習場の間を抜ける道なので、時折「ドゴーン!」という砲撃の音が聞こえてきたりします。

途中の気温表示では25℃。すでに充分過ぎるほど涼しくて快適です。しばらく進むと丁字路が現れるので、そこを右折しおよそ1.5kmで駐車場に到着します。一般車両の場合は第2駐車場が最奥となり、入り口横にバイク駐輪場があるのでわかりやすいです。
富士登山期間中、第1駐車場の場所にはマウントフジ トレイルステーションという案内所が開設されています。そこで尋ねたら、登山道を15分ほど登った場所に大石茶屋という山小屋があり、そこまでなら入山料を払わなくても行けるとのこと。食事も出来るしカキ氷もあると言うので、早速行ってみることにしました。
15分くらいならと思ったけど、これが意外とキツい。気温は涼しくても日差しはそれなりに暑いし、何より登山道は火山砂利で柔らかいのです。疲れて立ち止まり、ふと振り返ると単独峰らしい眺望が広がっています。
そして大石茶屋に到着! 平日でしたが、下山してきた登山客と僕のような観光客が意外と多い印象です。小腹も空いていたので月見そばを注文。汗をかいていたし、汗冷えする感じでもあったので、温かなそばはとても美味しく、つゆも飲み干してしまいました。
そしてお待ちかね、食後のホットコーヒー! 熱湯を入れたサーモスボトルをドリップケトル代わりに、当店のドリップバッグでコーヒーを淹れます。真夏に芳醇な香り漂うホットコーヒーを楽しむのに、これ以上ないシチュエーション! 新五合目のコーヒー、最高です。
ふと空を見上げると怪しげな雲行き。雨雲レーダーを確認すると、こっちに向かってきているようです。コーヒーを飲み終えるとすぐに下山し、バイクの元へ。ここから富士山スカイラインを、さらに奥の富士宮まで走ることにしました。
幸い雨雲は直撃せず、一雨通り過ぎた後を走る感じになりセーフ。緑の中を走り抜けるワインディングですが、ウエット路面なので丁寧なライディングを心がけて走りました。
ここで実はもう一ヶ所立ち寄りたいところがありました。それは山宮浅間神社。富士山スカイラインの途中にある古い神社です。浅間神社は全国に1,300ほどもある富士山信仰の神社ですが、その総本山は富士宮にある富士山本宮浅間神社です。
でも昔々移設されて現在の地になったもので、移設前の大元が山宮浅間神社なのです。週末なら御朱印も頂けるようですが、残念ながら社務所はクローズの日でした。でも誰もいない境内は凛として清々しく、昔の人々が富士山そのものを御神体として信仰したことが体感的に分かるものでもありました。
富士山五合目での温かなランチとホットコーヒー、そしていにしえの富士山信仰に触れたワンデーツーリングは、酷暑の街を忘れさせてくれる涼しくて充実したひと時でした。相変わらずの暑い夏ですが、ルートや走り方の工夫でバイクライフを楽しみたいですね。マイカー規制が終わったら、他の五合目にもぜひ訪れてみたいと思うクロダでした!
Writer: 黒田悟志
世田谷の自家焙煎カフェDay Drip Coffee店主。自転車ロードバイクに20年ほど乗ってきたが、2年前オートバイに目覚めて自動二輪免許取得。両足2気筒から4スト単気筒へ。昨年はSSTRにも初参加しバイクライフを堪能中。












