「ヴィンテージ・トライアンフ」カスタムの常識を覆す!! 異次元の造形美を纏った唯一無二のマシンに注目!!
2年1度開催されるアジアを代表するカスタムイベント「バンコクホットロッドカスタムショー2026」。その第6回目となる会場に展示されたカスタムマシンを紹介します。
二輪と四輪が交錯する、卓越した流用センスと美学
1950年代から1960年代前半にかけて生産されたトライアンフは、バーチカルツインエンジンとトランスミッションが独立したプレユニット、通称「別体」をスイングアームフレームに搭載していました。
エンジンの卓越した造形美とリアサスペンションによる現代的な快適性を両立させ、今なお世界中のファンを魅了し続けています。
今回紹介する一台は、そんな歴史的価値の高いヴィンテージ・トライアンフをベースに、一切の妥協なく大胆なモディファイを施した驚愕の一台です。名車の伝統を継承しつつ、異次元の世界観へと昇華させたその佇まいは、会場内でも一際強い存在感を放っていました。
誰もが真っ先に息をのむのは、メインチューブと見事に融合した流麗なモールディングでしょう。2層構造となったこの外装は、シートレールからハイバックシートの後部までが滑らかな一体成型となっており、かつてのアメリカンカスタムを象徴する「トレーシーボディー」を彷彿とさせます。
「フューエルタンクはどこへ?」と疑問を抱く方もいるでしょうが、驚くべきことにシート下部左側と完璧に一体化。徹底的に造形美を優先した配置でありながら、破綻なくまとめ上げられている点にビルダーの非凡なセンスが光ります。
さらに、クランクケースからオイルタンクを這うように伸び、ハイバックシートに沿って垂直に立ち上がるワンオフエキゾーストが、機械美に拍車をかけています。

造形の魅力はフレームワークだけにとどまりません。一体化されたモールディングの末端にはテールランプが埋め込まれており、そこにはなんと1956年製シボレー・ベルエアのパーツが流用されています。二輪・四輪を横断する深い知識と確かな選択眼がなければ生み出せない、まさに絶妙なコンビネーションと言えるでしょう。
また、まばゆい輝きを放つクロームメッキのフォークスライダーや前後ホイールのHリム、小ぶりで引き締まったヘッドライト、そしてリアのレーシーなドラッグタイヤに至るまで、細部のディテールに至るまで一切の抜かりがありません。
これまでのヴィンテージ・トライアンフのカスタムにおける固定観念を、斜め上から鮮やかに切り裂いたこのマシン。独創的な発想力はもちろん、それを緻密に形作る卓越した金属加工技術、そして車体全体の完璧なバランス感。ビルダーの並々ならぬ情熱とスキルが生み出した唯一無二の造形美は、自ずと来場者の視線を釘付けにしていました。
実際にストリートを疾走する姿はどれほど美しいのだろうと、見る者の想像力をどこまでも掻き立てる、まさに宇宙船のような未来感を纏った至高の一台です。









