オンロード車から生まれたオフロードスタイル! 20世紀前半のイギリスを起原にもつ「スクランブラー」とは?

バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「スクランブラー」についてです。

舗装路も未舗装路も楽しめる伝統的なバイクスタイル

 バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「スクランブラー」についてです。

 スクランブラーとは、オンロードバイクをベースに未舗装路も走れるように仕立てたスタイルをルーツとするバイクです。

 その起源は20世紀前半のイギリスまでさかのぼり、舗装されていないコースを使って速さを競った「スクランブル」と呼ばれる競技から発展しました。この競技が専用マシンや専用コースを用いるようになり、現在のモトクロスへとつながっていきます。

 当時は現在のような本格的なオフロードバイクが存在しなかったため、一般的なロードモデルから不要な部品を取り外して軽量化し、アップタイプのマフラーや幅広のハンドル、ブロックパターンのタイヤなどを装着して未舗装路に対応させていました。

トライアンフ新型「SCRAMBLER 400 XC」
トライアンフ新型「SCRAMBLER 400 XC」

 こうした改造車のスタイルを受け継いだ市販モデルが、現在「スクランブラー」と呼ばれるバイクの原型なのです。

 そして、現代のスクランブラーは本格的な競技用オフロード車というより、クラシカルな外観と未舗装路にも対応できる走破性を組み合わせたモデルが中心です。

 代表的な車種には、トライアンフ「スクランブラー900/1200」やドゥカティ「スクランブラー」、ホンダ「CL250/500」などがあります。また、メーカーによって性格は大きく異なり、街乗りを重視したモデルから本格的な悪路走行まで想定したモデルまでさまざまです。

 シンプルで無骨なデザインはカジュアルなファッションとも合わせやすく、かつてのトラッカーバイクのよういん、ライフスタイルとして楽しめることも人気の理由です。

販売店でも注目度上昇中!! 特にデザインが好評

 2026年モデルとして新登場となった「スクランブラー400XC」には、販売店でも高い関心が寄せられているようです。

 関東圏のトライアンフ販売店担当者は次のように話しています。

「新型ということもあり、問い合わせはかなり多くいただいております。スクランブラー400Xと基本設計は同じですが、ホイールや装備がオフロード寄りになっているため、林道や未舗装路を楽しみたいというお客様からの反響もあります。

 特にデザインの評価が高く、『XCのほうがスタイリングが好み』、『カラーバランスが絶妙』といった声をいただいています」

 一方、関西圏の販売店からも、注目の高さを示す声が届いています。

「問い合わせの件数は多く、すでに見積もりを取られた方もいらっしゃいます。スクランブラー400Xと枠組みとしてはあまり変わりませんが、デザインで好みが分かれているようです。

 燃料タンクやホイールのデザインが変わっておりますので、『よりシックでかっこいい』などのお声をいただきました。

 問い合わせの件数としては、レーシングイエローとバニラホワイトが多い傾向にある印象です」

※ ※ ※

 トライアンフの「スクランブラー」シリーズは、1950年代のファクトリースクランブラーの系譜を受け継ぎながら、現代のテクノロジーと融合させて進化を重ねてきました。「スクランブラー400XC」はその系譜をしっかり引き継ぎつつ、より親しみやすいモデルと言えるでしょう。

 車両本体価格(消費税10%込み)は100万円を下回る94万9000円で、400ccクラスでトライアンフらしい個性と質感を求めるライダーにとって、新たな選択肢として注目を集めているようです。

【画像】普自二で乗れるトライアンフの400シリーズ新顔!! 「スクランブラー400XC」を画像で見る(18枚)

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