ホンダ「スーパーカブC100」マフラーから吹き出す白煙の原因も様々 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.19

シリンダーヘッドを内燃機加工依頼するため、エンジン本体からシリンダーヘッドを取り外し、バルブスプリングコンプレッサーを使ってシリンダーヘッドから旧排気バルブを取り外します。リテーナーを位置決めする2分割コッターを紛失しないようにしましょう
バルブスプリングコンプレッサーでリテーナーを押し下げるとコッターが外れます。このコッターは紛失しやすいので、スプリングを縮めながらマグネット棒ツールを押し付けてコッターを吸着させるのが良いです。大きなゴミ袋のような袋の中で作業すれば、コッターを飛ばしてしまっても紛失しにくいです
C50用として販売されているエキゾーストバルブ関連の部品。この部品を参考に、ノーマルの鉄ヘッドからバルブガイドを削り落とし、新作バルブガイドを圧入することで、バルブステムシールを利用できる排気バルブにします。今回は旧排気バルブともに白煙対策のステムシールを組み込める仕様にしました
旧排気バルブのステム径や長さを測定してからiB井上ボーリングの旋盤工程で鋳鉄製バルブガイドを新規削り出しして頂きました。アルミヘッドなら砲金やリン青銅製素材から削り出しますが、鋳鉄ヘッドなので、同じ鋳鉄素材からバルブガイドを削り出していただきました
C100本来のバルブガイドは鋳鉄ヘッド一体式なので、別の加工機で旧ガイドは削り落としていただきました。そのシリンダーヘッドに対して、圧入固定するバルブガイドの削り出し製作が完了。このガイド形状にすることで、ステムシールと固定キャップをガイド先端に組み込むことができます
テーパー状の筒を縦2分割にした部品がコッターで、左の部品がコッターをセットするリテーナーと呼ばれる部品です。連続運転中でも、バルブはコッター+リテーナーと摺動しながら旧排気バルブはスムーズに回転できないといけません。下側3点の部品が、白煙対策で組み込んだ、ステムシール、キャップ、インナースプリングシートになります。
バルブガイド交換と同時に行うのが、バルブシートカットになります。吸排気バルブ傘のシート面と、バルブシートの当たり位置と当たり幅を決めるのがシートカットです。カット後に行うのがバルブシートの擦り合わせで、その際にはバルブコンパウンドを利用します。傘の先付近の擦れ板が当たり部分になります。
旧排気バルブを分解したときには、それぞれの部品をゴチャゴチャに混ぜて管理するのではなく、吸気側、排気側をそれぞれビニール袋に分けて管理するのが基本になります。分解した部品を分別しながら、加工依頼中にスプリングなどを磨くのも良いです。特にスプリングのセット座面の磨きは摺動性が高まり効果的です
いよいよ組み立て開始ですが、そんなときに忘れてはいけないのが組み立てオイルの塗布です。特に、バルブガイド内にはしっかりオイルを塗布して、作動初期のカジリや作動不良が無いように要注意です。組み立て時に使い易く便利なのが、スーパーゾイルのスプレーオイルになります。いつも常用してます。
組み立てオイルを塗布してバルブガイドへバルブを差し込んだら、バルブステムシール、キャップ、インナースプリングシートの順でセットします。インナースプリング、アウタースプリング、リテーナーをセットしたら、バルブスプリングを押し込みます。この際には、バルブスプリングコンプレッサーを万力に固定すると作業性が高まります。
バルブコッターのセット方法には様々な方法があります。ここでは、バルブスプリングコンプレッサーでバルブステムのコッター溝半分程度までリテーナーを押し込み、コッターをセットします。この際には、細いマイナスドライバーの先にグリスを少量塗布し、そのグリスを接着剤代わりにコッター外周側をくっつけ、セットするのも作業性が良いです。
コッター溝に2個のコッターをセットしたらスプリングコンプレッサーをゆっくりリリースしてコッターの食い込み、セット状況を確認します。最後に、バルブステムの軸部分に平ポンチを当てて、ハンマーで軽く叩いでコッターの落ち着きを良くしましょう。この作業は重要ですが、間違えてリテーナーまで叩かないように要注意です
一般的なオーバーホールによって走り始めた1962年型スーパーカブC100ですが、ブン回して走ったり、オーバーヒート気味になると(シリンダーだけではなくシリンダーヘッドも鋳鉄製です)オイル焼けの臭いやマフラーからの白煙が気になります。普段はまったく大丈夫なのですが……
C50用として販売されているエキゾーストバルブ関連の部品。この部品を参考に、ノーマルの鉄ヘッドからバルブガイドを削り落とし、新作バルブガイドを圧入することで、バルブステムシールを利用できる排気バルブにします。今回は旧排気バルブともに白煙対策のステムシールを組み込める仕様にしました
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