「対向ピストン式」? 「ピンスライド式」? 一体何が違う? 油圧ディスクブレーキキャリパーのナゾ

市販量産車で初めて油圧式ディスクブレーキを装備したホンダ「ドリームCB750FOUR」(1969年)。片押し式のブレーキキャリパーがヒンジでスイングするように取り付けられる
カワサキの「Z1」こと「900 Super4」(1972年)のフロントブレーキは、片押し式1ピストンキャリパーを装備
レーサーレプリカの草分け的存在と言えるスズキ「RG250Γ」(1983年)。フロントブレーキは対向2ピストンキャリパーをダブルで装備し、リアは片押し1ピストンキャリパー。翌1984年モデルでフロント対向4ピストン、リア対向2ピストンにアップグレードした
ヤマハ「FZ400R」(1984年)はフロントに対向2ピストンを装備するが、レーサーレプリカ系はほどなく対向4ピストン(4POT)キャリパーが主流に
耐久レーサールックのスズキ「GSX-R」(1984年)は、フロントに対向4ピストンキャリパーをダブルで、リアに対向2ピストンキャリパーの計10個のピストンを奢り、DPBS(デカ・ピストン・ブレーキ・システム)と呼んだ
対向4ピストン(4POT)キャリパーと片押し2ピストン(2POT)キャリパーのイメージ。近年のスポーツバイクは、フロントブレーキにこのどちらかを装備する
ホンダのアッパーミドル「CB750ホーネットE-Clutch」(2026年)は、フロントに対向4ピストンキャリパーとφ296mmのディスクローターの組み合わせ
ホンダのアッパーミドル「XL750トランザルプE-Clutch」(2026年)は、フロントに片押し2ピストンキャリパーとφ310mmのディスクローターの組み合わせ
近年のスポーツバイクのリアブレーキは、排気量に関わらず片押し式の1ピストンキャリパーが主流
ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE」(2024年)のように、本格レースにも使用するスーパースポーツ系は、フロントブレーキにコントロール性に優れる対向4ピストンキャリパーを装備
油圧式ディスクブレーキの概念図
対向ピストンキャリパーは、フロントフォークなどのブレーキブラケット部にボルト留めで固定される。片押し式キャリパーは、キャリパー本体が横方向にスライドできるようにブレーキブラケットにスライドピンで保持される
スズキ「Hayabusa GSX1300R」(1999年/輸出モデル)は、フロントブレーキに対向6POTキャリパーを装備。当時の大排気量モデルは6POTキャリパー装備車が多かった
カワサキ「W800」(2026年)はフロントに片押し2POTキャリパーとφ320mmのディスクの組み合わせ。クラシック系やスポークホイール車は、フロントに片押し2POTキャリパーを装備する車両が多い

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