2ストエンジンのクランクを再生 「東洋硬化」のめっき技術と「井上ボーリング」の独自製品 カワサキ「マッハ」で旧車レースも好調!!

硬質クロムめっきを施すクランクピン。寸法がそれぞれ違うので、メモを付けて発送します。自分の頭を混乱させないためにも、メモに残すのはとても重要です
元の寸法を測定して研削する量を決めたら、旋盤に取り付けます。正確に芯を出して取り付けるために、何度も微調整を繰り返さなければなりません
振れがなくなったらセンター加工を行って芯を出し、センター加工が終わったら下研削を行います
研削が終わったらマスキングを行い、めっき槽に入れてクロムを電着させます。形状に左右されにくく、厚膜化できるのも硬質クロムめっきの利点です
硬質クロムめっき後の仕上げまで終了したクランクピン。写真右側の圧入部のみ硬質クロムめっきが施されています。輝きが左右でまったく違うことがわかります
クランクウェブ側のピンも、硬質クロムめっきで太らせていただきました。ねじれ防止では、センターのピンが特に重要になります
井上ボーリングで開発された750SS用のラビリンスシール。非接触タイプで抵抗がなく、摩耗することがありません。クランク分解・組み立て時に、純正のオイルシールと同じように組み込むだけ。加工などの必要はありません
今回はアウターレースの回転防止用Oリングが入ったクランクベアリングを使用してみることにしました
750SSは圧入箇所が多いので芯出しが大変。組み立てていく過程で少しずつ芯出しをしながら組み立てていきます
最終的に3/100mmを切る状態まで芯が出たので、ここで完成です。さまざまなチャレンジによって生まれた最新のオリジナルパーツと、職人の技術が融合しているのが井上ボーリングの素晴らしさだと思います
カワサキ「750SS(マッハ)」のクランクシャフト。こちらは純正のオイルシールが使われていて、分離給油用のオイルシールレシーバーが付いた完全なノーマル状態です
完成したクランク。最初のノーマルとは雰囲気がずいぶん変わりました。東洋硬化の硬質クロムめっきや井上ボーリングのラビリンスシールなど、さまざまな技術を詰め込んだことで、旧車が大きくアップデートしました

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