自転車で日本縦断ギネスチャレンジ中に出会った、ご当地カップ麺!? その6「やきそば弁当」(最終回)

自転車で日本縦断のギネス世界記録を更新したチームスタッフが、道中で出会ったご当地カップ麺をレポートします。鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬まで、6日13時間38分で走破した偉業の傍らで、日本の文化ともいえるカップ麺に注目!?

「やきそば弁当」旨味は最高、売っているその場所はセイコー

 自転車で日本縦断ギネスチャレンジ、北海道も終盤です。札幌市内から一気に稚内市・宗谷岬へ。強烈な追い風にも助けられて、一気に北上します。

北海道民が愛してやまない「やきそば弁当」略して“やき弁”

 移動が早すぎて寄り道なんて全く不可能。北海道ではどこでも見かけるありがたいコンビニエンスストア『セイコーマート』をはしごしながら進みます。そんななか定番中の定番、北海道のカップ麺と言えば「やきそば弁当」です。そして姉妹品の「やきそば弁当太麺コク甘ソース」も併せて紹介します。

「やきそば弁当」の派生モデル、ソースを濃厚に、麺をより太くした「やきそば弁当太麺コク甘ソース」

 こちらは北海道のご当地カップ焼きそばとして“やき弁”などと呼ばれています。セイコーマートで売られていますが、現地ではドラッグストアなどでも入手可能。最近では都内でも北海道フェアなどで売られていますので、比較的手に入れやすい品ではあります。ファンにとっては嬉しいことですね。

自転車で日本縦断ギネスチャレンジに挑むサイクリスト・高岡亮寛さん。おやつ代わりにカップ焼きそばを頬張ることも。「やきそば弁当」を賞味しております

 この日本縦断で、サポートスタッフである自ら(筆者:山本健一)に課したご当地カップ麺を食す旅のなか、悔やんでも悔やみきれないのが東北地方の魂「やきそばバゴーン」をゲットできなかったことです(帯同するサポートスタッフは基本的に自由時間無し)。よって、北海道のやきそば弁当を厚めに紹介することで許していただきます。

やきそば弁当のパッケージはかやく、液体ソース、中華スープの3つ

 一見よくある焼きそばのカップ麺ですが、かやく、液体ソース、ふりかけのほかに“中華スープ”の粉末が付属している点が特徴的と言えます。この中華スープは、麺のもどし湯を注いで作るのがポイントです。本来なら捨ててしまうもどし湯をスープとして蘇らせている、いや、生まれかわり、創世です。

やきそば弁当と、姉妹品の太麺コク甘ソースを比べてみましょう

 ソースの味・濃度のほか、麺は戻し前から太さや色が異なっています。

コク甘ソースの液体ソースは青いパッケージ。かやくは肉の形状がやや違っているように見えます

 従来のやきそば弁当のソースも野菜由来の甘みのある中濃ソーステイストですが、コク甘の方はさらに芳醇なソースをかけている印象です。太麺もしっかりとしていて食べ応えがあります。どちらも王道で飽きません。

やきそば弁当(左)と太麺コク甘ソース(右)、麺の質が違います
“THE やきそば”といった佇まい。ソースの香ばしい香りが食欲を掻き立てます

 スープを飲んでみましょう。もどし湯に溶け出した麺の成分が絶妙な風味を醸し出すのでしょう。お湯で作るよりも旨味が出ているのは確実。暑い日は塩分補給に良いでしょう。逆に寒い日は体がポカポカします。

この中華スープがやきそば弁当の特徴と言えるでしょう
同時進行で中華スープを作ります。慣れていないとせわしない
もどし湯を注ぎます。これじゃないとダメ!
美味しい中華スープの完成です

 一度は廃止されたスープですが、ファンの声で復活したとのこと。愛され商品ですね。

※ ※ ※

 そんなわけで、長い日本列島を北上していくなかで気温も風土も文化も変わり、カップ麺も変わっていきました。これにてミッションコンプリート、チャレンジは終了です。

宗谷岬には8月12日17時38分到着。走行時間は6日と13時間38分でギネスワールドレコードを達成しました!!

 一気に日本を縦断すると面白いです。みなさんも試してみてはいかがでしょうか?

【了】

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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