アニメ「スーパーカブ」の聖地、北杜市は「ベーカリーの聖地」でもあった!?
お金もない、友達もいない、将来の夢もない女子高生が、スーパーカブとの出会いをきっかけに変わっていく姿を描いた人気アニメ「スーパーカブ」の舞台とされる山梨県北杜市をスーパーカブで訪れたところ、そこはベーカリーの激選区でした。
なぜか多いベーカリー、スーパーカブで北杜市界隈を散策してみた
人気アニメ「スーパーカブ」の主人公、小熊と礼子の影響で、最終回では自身も「リトルカブ」を購入した友人の「椎ちゃん」こと恵庭椎ですが、その恵庭家が営むカフェ「BEURRE」のモデルとなったのが、ベーカリーショップ「バックハウスインノ八ヶ岳店」(山梨県北杜市)です。実在するお店をスーパーカブで訪れたところ、道から少し奥まったところにありますが、外観がアニメとそっくりなのですぐに見つけられました。

訪れたのが平日のお昼前でしたが、残念ながらほぼ売り切れていました。アニメの聖地になる以前から、地元や県外にたくさんのファンを持つ大人気店のようです。
この辺りをスーパーカブで散策して気づいたのは、とにかくベーカリーショップが多いこと。ネット上のマップで確認しても、ざっと20店は見つかります。
パン作りに適した気候なのか? と気になり、上品で感じの良い店員さんに尋ねてみたところ「理由はわからないですが、パン屋を営むための移住者が多いのでしょうね」とのこと。ほかのお店でも尋ねてみましたが、同様の回答でした。水や空気が綺麗なことや、フルーツ王国でもあることも関係しているのかもしれません。

さて、陳列棚に僅かに残っていたパンの中から、マフィンとピーナツクリームを載せた小ぶりなパンを購入しました。マフィンはホットサンドクッカーでチーズとハムを挟み、こんがり焼いていただきました。フワフワで香り高く、今まで食べたマフィンの中では最高の美味しさでした。ピーナツクリームのパンも文句なし。数あるベーカリー店の中でも人気が高いのも頷けます。
アニメの中で登場したドイツ風のパンも好評のようで、次回は早い時間帯に再訪したいと思います。さらに近隣のベーカリーショップも巡りましたが、営業時間外が多かったので、早めの時間が狙いなのかもしれません。

さて、山梨県を舞台にしたアニメは「スーパーカブ」(=北杜市)のほか「ゆるキャン△」(=身延町)もありますが、どちらも原付に乗る女子高生が主人公です。今回「スーパーカブ」の主人公と同じ排気量のスーパーカブで走りましたが、そこで気づいたのは、緩やかな坂が多いことでした。
排気量250cc以上のバイクならおそらく記憶にも残らないような坂も、原付にはちょっとした冒険感覚です。正直パワー不足を感じる坂もありました。しかし、当たり前ですが自転車や徒歩と比べたら雲泥の差です。若者の行動範囲を広げ、それが人格形成にも影響する。そんなバイクの魅力や可能性を伝えるアニメが人気を集めているのは嬉しい限りです。

ということで、少し足を伸ばして尾白川渓谷の「甲斐駒ケ岳神社」まで行ってきました。登山道の麓にある、約270年前に建立された神社です。手前の大型無料駐車場にバイクを停め、徒歩数分で到着。神秘的な雰囲気で冒険気分を盛り上げてくれました。ツーリングの立ち寄りポイントにオススメです。
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