バレンシアのバイク駐車場事情が素晴らしすぎる!! これは日本も見習うべき!!!
スペインへ語学留学中のバイクタレント兼こうのす観光大使・岸田彩美さんがバレンシアの駐車場についてレポート。日本とは大きく異る現地の駐車場事情について解説します。
日本とは大違い! バレンシアの駐車事情
こんにちは。バイクタレントの岸田彩美です。今回はスペイン・バレンシアのバイク駐車場事情についてお伝えしたいと思います。

まずこちらに来て驚いたことが、バイク駐車場の圧倒的多さです。そして“無料”なんですよ……。屋根付きではないものの、住宅街・中心地いたるところに駐車場が完備されており、停める場所がない! と困る事は無いと思います。
もちろんプライベートの駐車場を契約して利用したり、マンションの地下駐車場もありますよ。

バレンシアでは道路の空いたスペースに線を引いて、空間を有効活用している事が多いのです。場所よっては、ライダーのピクトグラムが描かれているところもあって、わかりやすいし、可愛らしくてほっこりします。
ちなみに白い線が引かれている場所は無料で青い線は有料です。今までバイク駐車場で青線が引かれている場所は見たことがなく、車の縦列駐車用に青線が引かれていることが多いですね。
中心地で専用の駐車場を所有するのは大変ですよね。土地や金額的にも大変です。しかしそもそも行政側が至る所に駐車場を確保しているので、お店側としても負担はないのです。
また屋根を付けたりなど特別な工事は必要なく線を引くだけ……なんてすばらしい仕組みなんでしょう。
州によっては歩道への駐車もOK
ちなみに、バレンシアではバイクは歩道にも停める事ができるのです。各州によってルールが変わるそうですが、バレンシアでは以下の様に定められています。
(※以下2段落 太文字)
・3m以上ある歩道で50cm以内に停める
・6m以上ある歩道に建物から2m離れた場所に停める事

しかし明らかに3m無い道幅の場所に綺麗にバイクが停められていたので通りがかった方に「これらのバイクは違反にならないの?」と聞いてみたところ、警察は検挙できるけど、しないそうです。一件一件、違反を検挙すると、きりがないから……だそうで。
でも罰金対象だよ~とのことでしたが、歩道に停める事が出来るようにルールが作られているのも、関心する点ですね。日本じゃ出来ないですからね……。
違う場所では、もう常にここに停めますよ! と言わんばかりのバイクロックがガードレールにかけられていたりカバーが掛かっていたり。

少し近所を散歩するだけで色んなバイク事情を見ることが出来るのでバイク観察は日課みたいになっています(笑)
これだけ駐車場が充実しているからこそ好きな場所で乗って、停める事が出来るシェアスクーターも有効活用されているんでしょうね。バレンシア内だけで、4種類のシェアスクーターが活躍しています。
日本では、中心地や人が多い繁華街ですとバイクを停める場所がすごく少なかったり、排気量制限があることもあります。
停める場所があるのなら、お金払って停めますし(無料じゃなくていいです)、とにかく停める場所を増やしてほしいです。私はバイクで繁華街に行くことは躊躇してしまいます。停められなかったらどうしよう……って思うので。。。
そして立派な屋根とかもいらないので、道路の端っこに線を引いて、排気量制限なく停めさせてほしい!!
あわよくば歩道に停められるようにルールを改正してほしいな……と思います。
バイクを便利に楽しく使うためには、駐車場が必ず必要ですよね…?? みなさんはどう思いますか??
今後はバレンシア以外のバイク駐車場環境も見ていけたらいいなと思っています。最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!!
【了】
Writer: 岸田彩美
食べる事とインコが大好き。愛称:あやみん。2011年駒澤大学準ミスグランプリを取得後、ツインリンクもてぎのイメージガール、ツインリンクもてぎエンジェルを務めた。任期中に様々なバイクの楽しみ方に出会いその魅力に心を奪われた。トライアルデモンストレーション、MotoGP 日本グランプリでステージMCなどバイクのイベント出演や司会も務める。